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『臆したか?君たちが何者かは知らんが。もはや交渉の余地はない。』
受話器の向こう、モニターの中の中。
股間がズイと歩を進め、攻撃の意思を強調す。
「(結局こうなるじゃないですか。)」
「(俺の背為かよ?)」
「(どう考えたってあなたが余計なこと言ったせいでしょ。)」
「(左様かぁ?まぁ…左様か。)」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが責め立てるように眼鏡をクイッとやり、長髪のスナイパー。
ターゲットがしょげたように大袈裟なアメリカンジェスチャーで肩を落とす。
「つまり、『交渉の余地はない』ってことだね!」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが股間の言葉をそのまま返す。
「え?ああ。そうですね、『交渉の余地はない』ようです。」
「其様だな、『交渉の余地はない』。」
半裸のサイボーグ。
ソニックは腹が減っている。




