1326/1502
8 - 484
『君たちが何者かは知らん。だが。その名前を出してしまった以上、生かしておくわけにはいかん。』
受話器の向こう、モニターの中。
股間は冷徹機械的。
一方的に殺害宣言。
なめくさってた空気がかわる。
「(飢っ、何香まずったか?)」
「(最悪です。どうするんですか。)」
長髪のスナイパー。
ターゲットが困った顔で眉を下げ、眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「…えーまこと恐縮ですが。『フォーティーン』のことは忘却れていただけますと幸いでございます、ブレックス准将。」
『また『フォーティーン』と言った。聞き間違いではなかったようだな。その名前を出した者は絶対に生かしておくわけにはいかんのだ。君たちが何者かは知らんが。』
「誰だねチミはってか。」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが股間に向かい言葉を返す。




