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「眼鏡!」
長髪のスナイパー。
ターゲットの顔色が変わる。
「ええ。既にやっていますよ。さすがに宇宙軍のシステムともなればそう簡単に掌握も出来ませんが。そこの頑丈そうなシャッターを開けるなり、エアコンいれるなり、どうとでも…です。ですが。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「せっかくタダで楽しい宇宙旅行にご招待頂けるんです。どうせならこのまま『彼ら』の本拠地まで連れていってもらう、というのはどうでしょう。」
「『彼ら?』」
長髪のスナイパー。
ターゲットが一瞬怪訝な表情をし、すぐに何かを思い出す。
「あー。あー、な。相いうことか、ったく。お眼鏡は本当いつもいつも、堅実そーな面して大雑把ちゅうか。」
長髪のスナイパー。
ターゲットが大袈裟なアメリカンジェスチャーで肩を竦める。




