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「すごく親切なひとだね!」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが感心して言う。
「だ、そうだが。動すんだ?抵抗は無意味、万歳お手上げの完全降伏しても、無事に帰宅しちゃくれねえだろうし。一塑、この宇宙戦艦ごと派手に散ってやろう…なんてのは趣味じゃねえぞ。」
長髪のスナイパー。
ターゲットがオバマの屋根から降りずに言う。
「あーそうそう。侵入者の皆さんがおられる第三艦橋の生命維持装置の類いは隔壁が降りている間はカットされますので。宇宙に出ましたら無酸素無重力無生存、ホンモノの宇宙空間を体験できるサービスを提供しております。」
嘲り嗤う艦内放送。
「ゲーッなんと卑劣な!」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが卑劣なと叫ぶ。




