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「あらやだ。閉まっちゃったよ。」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーがあらやだと言う。
「さすがに艦内で銃撃戦を繰り広げられるのは困るというところですかね。下手に迎え撃つより閉じ込めてしまったほうが手っ取り早い。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「動でもいいが。俺はいつになったら車内に入れてもらえるんだ?」
停止したオバマの屋根に座った長髪のスナイパー。
ターゲットが半泣きで訊く。
ピンポンパン。
場違いな。
明るい音声、艦内お知らせ。
四方の隔壁閉じられた、狭小エリアの内部に響く。
一同怪訝な顔をする。
「えー艦長より。間抜けな侵入者の皆さんへお知らせします。間抜けな侵入者の皆さんへお知らせします。当艦は只今、『最後の』打ち上げ、最終段階に入っております。」
いかにも体格よさそうな。
怒臀した声弾む声。




