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朝陽に揺れる自慢の長髪。
その先端をバビッと焦がし。
ビームカノンの光弾が掠める。
バリアーがバッチと音立てる。
「このように。不意の艦砲射撃を受けた時などに有用な装備ですね。一応宇宙戦艦のビーム砲程度は防げる能力はあるようです。」
バチバチバチと光弾をはじいて煙を上げるバリアーのなか。
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「髪…?悦…?」
長髪のスナイパー。
ターゲットが焦げた髪の先を見つめ。
歪んだ笑みを顔に浮かべる。
輝く朝陽の逆光線。
放射状に拡がる光状らに、艦砲射撃の光弾が混じる。
着弾轟音土煙、基地の地面に穴があく。
「自分らの基地だろう!!?施設敷地ンなかで仏発射すかフツー、滅茶苦茶かよ!!!!」
悲鳴むなしく夏の空。




