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おはようございます。
おはやいですね。
スタンダードな朝のご挨拶。
相手の用件がわからない以上、他にケントの取り得る対応はないように思うのですが。
画面の中のニイヤマ課長はみるみる眼鏡を曇らせて、あからさまな不満と憤懣を態度で現します。
「…よく、そんな挨拶が普通にできるわね。」
呆れた、とでも言いたげに。
ハーッ、とわざとらしい溜め息を吐く眼鏡の才女。
おっと。
才媛、とお呼びした方が相応しいのでしょうか。
これは気が付きませんでした。
不機嫌の原因はそちらでしたか。
相手の気持ちを慮り。
ケントは得意の台詞を言います。
すいません。
「すいません、じゃ、ないでしょう!?」
すいません、その一言が地雷源。
おっと。
思わず一句、読んでしまいました。
まあ。
相手の用件がわからない以上、他にケントが取り得る対応はないように思うので。
もう一度言ってみます。
すいません。