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ジグザグ走行黒い稲妻。
暴走中の黒いオバマを、基地守備隊の兵隊たちは迎え撃ったり追撃したり。
そのわらわらと集まる人混み。
群集団の上空に、常に位置する変態紳士。
宙に浮かんだ半身のみの変態紳士の彫像が。
非情冷徹無機質に、地上の虫を見下ろしている。
「集まってますね…光子力ミサイルであれだけの打撃を受けたのに指揮系統が崩れてない。よく訓練されている。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが携帯端末、画面を見ながら眼鏡をクイッ。
変態紳士から送信される生体反応・密集状況。
分析解析次の手を撃つ。
タッタッタッタ、と次の手を打つ。
「拡散ホーミングレーザーってやつ使ってみますか。パスコード…?ME・GA・NEっと。」
眼鏡の打った携帯端末。
操者からの指令を受け、変態紳士の身体が輝く。
朝日のなかでレンズのように。
丸い社会の窓ひらく。
次の地獄の釜ひらく。




