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抱擁するように拡げた両の腕。
変態という名前の紳士の、裸に見える筋肉隆起。
機械の肌がパッカと開きズラリ並んだマイクロミサイル。
いちニィさんと、あといっぱい。
たてヨコななめの方々に向けた弾頭が朝日を浴びて、禿げた親父の如くに光る。
「光子力ミサイル一斉発射…パスコード?ME・GA・NE、っと。いちいちパスコードの入力を求められるのは使用感としてマイナス、改良の余地あり。」
「超…待てって眼鏡コラァ!!とんでもねー単語が聴識えたぞいま!?」
長髪のスナイパー。
ターゲットが耳敏く、とらえた単語の意味のまま。
変態紳士の厚い胸から飛び出た光子力ミサイルの束が、ところてんを押し出すようにぬるりと『下』へ排出される。
「体内で自動精製されて100発撃てるやつですよ。」
それはミサイルパンチ。
そのツッコミも意味をなさない。




