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「弊社の開発部が鋭意開発中のイージーキャリアブルパーソナル機動兵装車両…っと、車『輌』でしたかね。開発ネーム:メガネマンですよ。宇宙時代は物騒ですから個人で持ち運びの安易な機動兵器の需要が今後も伸びる見通しです。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「は、把握…、否!知識るか!!何似が『メガネマンですよ』、眼鏡クイッだこの眼鏡!!大体なんだこのデザイン、只の変態紳士じゃねえか!?」
長髪のスナイパー。
ターゲットがその場に集まる、人間の意見の総括をする。
宙に浮かんだ機動兵器は筋骨マッチョな上半身にシルクハットを頭に乗せて、ご丁寧にもネクタイ着用。
下半身がもしあったなら靴下もはいていたことだろう。
そのシルエットは確かに旧時代の。
変態紳士を彷彿わせる。




