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「もし、億が一。モチロンあってはナランことだが！億が一にでも打ち上げ失敗などという事になってみろ、どうなるか。むしろ、どぅなるか！貴様や私のクビが飛ぶだけでは済まん、消されるぞ！！打ち上げではなくリアルに打ち首…、いいか！基地の全戦力、あらゆる手段を用いて止めろ！絶対に『最後の』打ち上げを止めさせてはなら…ッ！」
基地司令官の長い指示が言い終わらないそのうちに。
夜の終わりを告げるがごとく、目覚まし時計の轟音が鳴る。
長髪のスナイパー。
ターゲットの切り札である、対宇宙戦艦用レーザーパルス核融合ミノフスキー粒子弾搭載高高度狙撃ライフル。
長い名前の長い銃器が、必要以上に出っ張った。
打ち上げ基地の司令塔を貫く。
バビルの塔は崩壊す。
「ワンショット・ワンキル。」
長髪のスナイパー。
ターゲットが満足気、撃ちとった獲物に向けてウインク。
朝陽に映える然たり顔。
