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黒のオバマがランナウェイ。
基地の奥へと駆け抜けていく。
追ったものか、撃ったものかと二瞬の迷いが命とり。
司令塔に報告連絡そして相談、思った時には黒のオバマは遥か豆粒。
朝陽の中の明け烏。
「穏便に進行めるんじゃなかったのかよ。」
長髪のスナイパー。
ターゲットがウンザリとした顔で言う。
「だって。」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが泣きそうな顔で言う。
「伊達じゃねえよ。如何様すんだまじで。」
「いいんじゃないですか。こうなるとは思ってましたし。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「お眼鏡は、さァ…だから初手から狙撃なしちまえばよかっただろうが。」
「何秒経ちました?」
「晏?」
「ですから。何秒経ったかです。」
半裸のサイボーグ。
ソニックは腹が減っている。




