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「あれですよ。あなたのご自慢の。あるじゃないですか。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「いや僕チャンもべつに自信がないわけじゃないけどさァ。常日頃からそんな、見せびらかしてるわけじゃないっちゅうか。そういうのは常に全裸のマシーンマンさんの方が。」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが赤くなってもじもじとする。
「何事と勘違いしてんだ気持悪りぃ。お馬鹿の宝物だよ、早々と提出しやがれ。」
長髪のスナイパー。
ターゲットがイライラと声を荒げる。
「やだゲッちったらゴーインにマイウェイ。そんなに焦らなくても夏は逃げないゾ!」
「直筆の…?許諾をもらっていらっしゃるのですか、サー。」
ゲートの兵士が流れを遮る。
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーの動きが止まる。




