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「そうそうそう。打上げが中止ナンだよね。」
「ウンジャラケのハンジャラケ?何を言っているんだ貴様は。」
「俺か。俺は腹が減ったぞ。」
ゲートを守る兵士の瞳に『敵』に対する殺意が宿り。
両手に抱えた機関銃、再びガシャンと構えらる。
「すいません。彼らは宇宙での生活が長いものでジオン訛りが酷くて。変な振仮名ふって喋るクセが抜けないんですよ。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「(あなたは少し黙っててくれませんか。)」
「(俺の背意かよ?)」
「(そうでしょう。どう考えても心象最悪ですよ。)」
「(ハッシャシマス?)」
「(いいんじゃないですか。)」
「(ハッシャシマス。)」
「(発車すんな。)」
ひそひそと、互いを牽制する5人のギャング。
見守る兵士は半信半疑、否、三信七疑といったところか。




