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「どう思う?」
「踏。意外とノリがいいのかもしれんな。」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーと長髪のスナイパー。
ターゲットが顔を合わせてひそひそ呟く。
「何をひそひそ言っている!ヘイガイズ、ホールドアップ!」
見逃さず。
ゲートの兵士は威嚇するように。
構えた銃を大袈裟に揺らし、ガチャガチャ鉄の音立てる。
「俺か。俺は腹が減ったぞ。」
「!?」
「いえ。怪しいものではないのです。」
助手席に座った半裸のサイボーグ。
ソニックが答えるのを遮って、後ろから眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが対応をする。
「僕たちはですね。『上』のほうの指示で。いま行われている『最後の』打ち上げを中断するよう言われて来たんですよ。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「一旦ね、一旦。」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが一旦ねと言う。




