1247/1502
8 - 407
「何用か!?」
抱えた銃をオバマに突き付けゲートの兵士が誰何する。
軍の『上』から直々の、極秘作戦、緊急作業。
『最後の』打ち上げ最中の、不自然きわまる闖入者。
本来であれば警告なしに発砲しても許される。
異常非常の事態であるが。
あまりあまりに突き抜けた。
意外性が、熟練精鋭。
兵士の判断鈍らせて、まずは事態を確認させる。
八百八町に日が昇る。
「屁です。」
ブリブリとオバマ独特の排気音。
アイドリングした車の内から止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが屁ですと答える。
「よし!通れ!」
兵士が構えた銃口持ち上げ行っていいよと体で表す。
「ハッシャシマス。」
ブビビブブゥ。
謎のロボット。
マシーンマンがアクセルを踏む。
「あっ、あぁあー。」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが力の抜けた顔で奇声を発する。
「ってそんなわけあるかい!!」
ゲートの兵士が銃を構える。




