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「何なんです?その物干し竿は。」
「先刻とんでったのは小型艇だったな。するてぇと本命は現在で絶賛準備中の、いかにもな宇宙戦艦ってワケだ。」
長髪のスナイパー。
ターゲットは聴こえぬ素振りで微笑う。
「おめでとうございます。僕が言いたいのはソレを持ったまま、どうやってここまで来たのかということなんです。電車移動ですよね?ここまで。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「『だから』だよ。案だけ巨艦いものを狙撃となりゃ、それなりの準備は必要だろ?」
長髪のスナイパー。
ターゲットは肩に担いだ数メートル。
長大な荷物を自慢気に降ろす。
ズシンと足元、音歪む。
「どうだ。凄牙ぇだろ。」
長髪のスナイパー。
ターゲットは愛し気に得物を撫でる。