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「サー!質問よろしいでありましょうか、サー!この、合衆国宇宙軍の誇りにかけて超超超イイカンジ、超超超超イイカンジに警戒体制を敷いておりますタワケジマ宇宙港!キャットの子一匹通さない厳戒警備の中わざわざ突っ込んでくるなぞそれは、一体どんな馬鹿なのでありましょう、サー!」

軍服男は妖艶な美女の、言葉にどこか引っ掛かる。

ものがあったか対手に抱く、恐れも忘れ問い質す。

「キャットの子、ではなく、『キティちゃん』が正しいわ。英語としては、ね。」

妖艶な美女が静かに微笑む。

その声色は薔薇模様。

はぐらかされた軍服男は承服しかねるといった体で、僅かな非難と抗議の意図を、その眼差しに上乗せる。

「そうねえ、『こんなところ』にわざわざくるのは、きっととびっきりのお馬鹿さん。それに…。」

妖艶な美女は思い出すよう。

上目遣いに視線を上げて、彼女の頭の上の空間。

空想の『フキダシ』を読み取っている。


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