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5人のギャング THE SPASE GANG OF FIVE   作者: ナルサワパン
第8話 宇宙機動要塞トランプ

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8 - 395


「宇宙軍衛星軌道防備艦隊司令・ブレックス准将直々にご命令のありました『最後の』打ち上げの準備は滞りなく進んでおり、予定通りの打ち上げを行うことが可能であります、サー!」

軍服の男の隣に立つのは。

この場にそぐわぬ妖艶な美女。

強面の軍人、よほど怖い相手であるのか。

必要以上に背中を伸ばし、格式ばった受け応え。

夜も明けやらぬ闇を裂き、号した声を張りあげる。

「ご苦労様。急だったのにさすがね。あなたの働きっぷりはブレックス准将によしなに伝えておくわ。」

妖艶な美女は小さくウィンク。

その瞳に男の背中が凍る。

「サー・イェッサー!ありがたき幸せ・サー!」

妙齢の。

美女に対する様子としては、いささか固さに過ぎる態度。

目の前にいる対象が。

男にとってどれほど恐怖を抱く相手か現している。

「それじゃあ私は一足お先、『次の』シャトルで宇宙(うえ)に向かうわね?」

その声色は薔薇模様。






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