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「地球上で発生したピコンピコーン人間のエネルギー、おはようピコンのエネルギー、こんにちピコンのエネルギー、おやすみピコンのエネルギーは、地球人類のためではなくて。いったい何に使われるのか?いったいどこへ向かっていくのか?イグザクトゥリイ。地球上でないならそれはもちろん、天に昇っていくわけです。」
イグザクトゥリイ。
今まさに数秒後の確実な『死』が形を持って、こっちに向かってきているんだけど。
天に昇っていきそうだけど。
助けてくれとまでは言わないけど。
誰か、こっち見てくれたら嬉しいんだけど。
「『天』…成程、今度こそ話が理解えましたぜ、教授。」
「彼ら、僅か14人で…、もとい、『彼ら』。地上の人間を意のままに動くロボットにするだけでなく、自分たちのための電池にするつもりなんですね。」
ゲッち。
眼鏡くん。
こっち見て。




