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「俺にっっっ!!!当てっっ!!!やがったなぁああぁあ!?」
轟声一響。
雄叫びとともに。
飛び跳ねたターゲットがその勢いのまま、変な男を殴り倒す。
「ハー!?ハー!?」
未だ状況の理解出来ない変な男は。
戸惑い、とりあえず変な悲鳴を上げる。
変な男である。
その頭上へ。
ターゲット自慢の対戦車ライフルの銃身が、フルスイングで振り下ろされる。
「俺にっ!」
「当てっっ!!」
「やがったなっっっ!!!」
「俺にっ!」
「当てっっ!!」
「やがったなっっっ!!!」
「俺にっ!」
「当てっっ!!」
「やがったなっっっ!!!」
原始人の棍棒のように。
ボッコボッコボッコ。
振り上げては下ろされ、下ろされては振り上げ、振り上げては下ろされる対戦車ライフル。
撃てば百発百中のスナイパー、ターゲット。
彼は果たしていま手にしている道具が。
本来何に使う、何というモノであるか。
覚えているだろうか。