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「やっちゃったよ…。」
止まらない男。
ノンストップがボソリと呟く。
ラジオコントロール。
マシーンマン。
ソニック。
4人のギャングは一様に。
可哀想な人を見るような目で変な男を見ている。
「ハー?」
4人のギャングの反応の微妙さにようやく気づいた変な男。
不思議そうな顔で首を捻るが時、既に遅し。
変な男の足元に倒れ伏していたターゲットが、ゆっくりと立ち上がり始めている。
「俺に当てやがったな…。」
消え入りそうな小さな声でブツブツと。
ターゲットは同じ言葉を繰り返す。
「俺に当てやがったな…俺に当てやがったな…俺に当てやがった…俺に当て…俺に当て…俺…当て…俺に当て…」
状況の理解できない変な男はキョロキョロと左右を見回す。
状況の理解できているラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「ラー・メン。」
状況の理解できている止まらない男。
ノンストップは胸の前で十字を切る。