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「ハー!」
世界一腕の立つ殺し屋を名乗る。
変な男が奇声を上げる。
右手に構えた拳銃から、立ち昇る白い煙。
「ハンニンハカナラズハンコウゲンバニカエッテクル、ソウサノキホンダ!!」
月に変わってお仕置きよ!
ビッシィー!と。
変な男がポーズを決める。
変な男である。
時が止まったように凍りつく空気の中。
変な男だけが自慢気に喋り続ける。
変な男である。
「マサカG・P・Sモキラズニ、トウナンシャヲノリマワスマヌケガイルトワナ!マッタク、キセキテキナウカツサダゼ!」
ザッハッハッハ。
変な男は勝ち誇ったように笑って見せるが。
4人のギャング。
ラジオコントロール。
マシーンマン。
ソニック。
さらに、止まらない男。
ノンストップに至るまでが、呆けたように反応を示さない。
「ターゲットガ、ターゲットニナッチマッタッテワケダ!」
ザッハッハッハ。
変な男は勝ち誇ったように笑って見せるが。