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「アイスクリーム屋の彼はたしか、折に触れピコンピコーン言っていたように思います。典型的な一酸化バリトンニューム中毒症の症状、それも、既にかなり進行して治療不可能なレヴェルの、普通であればとっくに死んでいても不思議ではないレヴェルの、当たり前のように生きていること自体が奇跡とすら言えるレヴェルの…。」
「教授。その状態というのはそんなにとんでもなく深刻な症状なのでしょうか。ごく身近にその状態で平気な顔して日常生活を送っている方がいるせいか、僕らにはどうも、そこまでのものには思いづらいのですが…。」
眼鏡がチラリとゲッちを見るね。
ゲッちもそれに気づいたね。
お目めとお目めで通じあう。
きっとふたりは付き合っているんだね、僕チャンわかっちゃった。
本当はグループ内の恋愛とか、ウチは禁止なんですけどー、どーどー。
特別見てみぬフリしちゃう!
話のわかるリーダーの俺様ちゃんどうよ、どうよ。




