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「ふむ。しかし君たちはけっこうピンチで、できれば急いで逃げたいのだと眼鏡の君は先ほど言っていた気がしますがなあ。よいのですかな。」
「僕はいいんです。捕まるのはどうせそこの長髪の方だけですし。個人的にですが、逃げるより教授のお話の方に興味を惹かれます。察するにあのアイスクリーム屋のおじさんの必殺技の効果、その影響についてのお話ですよね?」
「なるほど。眼鏡の君は損得よりも好奇心優先である、と。科学者向きですなあ。」
「残念ながらサラリーマンを営んでいます。」
はっはっはっはっは。
眼鏡とハゲが嬉しそうに、お互い笑いあっていまスネ。
なんかがハゲのツボにハマったらしい、僕チャンわかんないけど。
楽しいときはよろこぼう。
そのくらいの空気は読みます。
はっはっはっはっは。
「ハッシャシマス。」
ちがうよマシーンマンさん。
ハッシャじゃないよ、はっはだよ。
カエルじゃないよ、アヒルだよ。




