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「戻しちゃうよ…?ふむ。そう、『戻しちゃうよ』、ですか。なるほど、ふぅむ…イグザクトゥリイ。まさにそう、『戻しちゃう』のです。いま我々のおかれているこの状況は『昨晩』、私の家に君たちがいた時点から、気づけば『今朝』ここにいる現在に時間が跳んでいるようでいて。『昨日』起こったことがマルっとなかったかのようになったまま、いわば、『昨日』がないままに『今朝』を迎え、時間の流れが続いている。これは言い換えれば、我々だけが『今朝』、本来あるべき状況のまま、『昨日の朝』に戻っている、ということもできるのではないですかなあ。ふむ、実に興味深い。『戻す』ことで『進んでいる』のですな。実に興味深い。」
なんだろう。
ハゲがぶつぶつ言い始めたよ。
ハゲた頭と目を光らせて、うん、ちょっと危ないよ。
おやつお食べよ。
『こっち』に戻っておいで、さあ。
「はあ。頂きます。」
ハゲがモリモリあんパンを食うね。




