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「そういう訳でして教授。忘れがちですが僕たちは非常にまずい状況に直面しています。こうして教授のお話を拝聴できる時間も、もはやそれほど残されてはいない。僕たちとしては出来る限りの情報をここで手に入れていきたい。急かすようで申し訳ありませんが、教授が『組織』を離反することとなったお事情、それをお聞かせ頂けますか。」
「うぇ、ゲェ、おぅええ。」
「ハッシャシマス?」
「そうですね。うざいので少し黙らせてください。」
「ハッシャシマス。」
眼鏡が眼鏡をクイッとやって、マシーンマンさんがお注射プッシュ。
ゲッちがドーンとたおれてくたばり、オッサンは腹が減ってるね。
どんな時でも全員の状況を冷静に把握できるというのは、リーダーとしての必須の条件。
さらっとやってのけちゃう俺様どうよ、どうよ。
「おめでとうございます。経営者に向いてますよ、起業したらいいんじゃないですか。」
うん。
ありが、とう?




