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「ハッシャシマス。」
パカリと開くマシーンマンのハッチ。
止まらない男。
ノンストップが無言でパタリと閉める。
止まらない男。
ノンストップは珍しくテンションが低く。
マシーンマンのハッチを閉めたその姿勢のまま、グッタリともたれ掛かって動かない。
「ああ、『戻ってきた』んですか。…なに疲れてるんです?」
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「あぁ…なに、ちょっと。第八次宇宙大戦の勃発から人類の滅亡までを3回ほど経験してきただけですよ?イェーイ4回目ぇー。」
ノンストップが疲れた笑顔で手を挙げる。
「ああ、そうですか。おめでとうございます。」
ポチポチポチとタブレットの画面を叩く眼鏡の指先。
遠くで装甲車輛がボーン、ボーンと自爆する。
「おーい。」
頭を抱えるノンストップ。
「まーた人類滅亡ENDルート入っちゃうじゃんよー。」
諦めたようにやれやれと、力なく首を左右に振る。