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「ぅえ…えっ…ぇえぇ…ヒグッ。」
泣いても許さんからな。
サア誰の悪口を吐いてたんだ。
吐け、正直に全部吐き出せ!
「意味もなく彼を殴るのはやめてください。彼は『あれ』だの『それ』だの言ってませんし、とっくに吐き出せるものがなくなって、もう泣き出してますので。」
いーや、許さんね。
何故ならキミタチはまだ質問に答えていない。
誰の悪口を言ってたんだい。
答えなさいよ、言えないのか。
言えないなら言ってやろうか!
言ってやろうか!?
「あなたが作ったあの、スペースロボット・Xカー君の話ですが。」
このやろう!!!
「ぶっ!!?」
そうだろう、やっぱりそうだろう。
隠れてこそこそ、Xカーくんの悪口ばっかり言いやがって。
Xカーくんはなあ、もういないんだぞ!?
会いたくたって会えないんだ。
いない人の悪口を言うなんて、人として最悪なんだぞ!?
「う…ぶ、ぶぶぇ。」
このやろう!!!




