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「さよう。世界的な車輌製造・販売の大手であるクライスラー社の新製品に一酸化バリトンニューム動力機関を組み込むことで、量産可能なレベルまで性能を高めるとともに。やがて来るであろう一酸化バリトンニューム情報ネットワーク社会のために世界中に共振状態の一酸化バリトンニュームをばら蒔いておく狙いもあったわけですな。一石二鳥ということです。」
「ピコンピコーン、ピコンピコーン。」
「さよう、ピコンピコーンです。しかしながら、そこで予想外のアクシデントが起きてしまった。」
「売れませんでしたからね。ムーンロケット。」
「はあ。さよう、結局『ムーンロケット』の動力機関は制御不能の不完全なレベルまでしかもっていけなかった。くわえ、『ムーンロケット』がさっぱり売れなかった。そういう結果に終わったわけですが。それ以前にちょっとしたアクシデントがあったのです。」
おっと?
眼鏡が不正解。
THE ざまあ。




