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「はい。特定条件下にある一酸化バリトンニュームは2つです。」
ハゲが動じず説明続ける。
イッツアスルースキル。
どうやらハゲも僕チャンたちのノリに慣れてきたようだね。
短時間でここまで馴染めるとは、ハゲの適応力もなかなかのものです。
そして、眼鏡くんの「気にせず説明を進めてください」という的確なアドバイスがあったことも忘れてはいけない。
ナイス受け入れ教育。
ワンポイントKYTってやつだね。
ふたりにワンポイントあげます。
「ありがとうございます。それで、はあ、そうですなあ。仮に、こちらの一酸化バリトンニュームをa、こちらの一酸化バリトンニュームをbとします。aとbがある程度まで近づきますと、はあ、ご存知のように共振現象が起こるわけですな。こう、ピコンピコーン、ピコンピコーンです。」
なるほどピコンピコーンですか。
ハゲの説明はわかりやすいぜ。
さらに2ポイントあげます。
さらに倍。




