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『申し訳ございません。しかしながら、ご要望にはお答え致しかねます。』
『ハッシャシマス?』
『発射はご容赦頂けますと幸いに存じます。』
画面から聴こえるふたりのやりとり。
いつまで経っても解決しない。
平行線というやつだね。
こういう状況の打破のためには思い切った一手が必要。
発射しちゃってください。
『ハッシャシマス。』
マシーンマンさんの頭がパッカと開くね。
「発射すんな。」
マシーンマンさんの頭がパッカと閉じるね。
ターゲッちぃ。
ダメだよ、こういう時に日和ってちゃ。
確かに「何もしない」を選べば、現状の維持はできるかもしれない。
でも、ターゲッちはそれでいいの?
何も変わらないよ?
だからお前はザコなんです。
「有難うよ。だが仕様がねえだろ。なんたって行方不明なんだからよ、教授は。」
難しいことばかり言いやがって。




