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「私は、ですな。件の巨大宇宙ステーション、あちらに夢の新動力、一酸化バリトンニューム機関を搭載するとかしないとかで、そちらのエネルギー送受信システム関連の研究を依頼されまして。その方面に携わっておりました。」
「そうか。俺は腹が減ったぞ。」
「はあ。食事ですか。」
「ええ、朝食にしましょう。冷蔵庫に何かしらあると思います。」
「おいサラッと流すな。教授 、お心遣いは有難いが。いまの情報は機密事項では?俺らのような不逞の輩に漏洩らしていいものではないでしょう。あと其物は俺の冷蔵庫だ、勝手に開放けんな。」
「いいんじゃないですか。教授の自由意思でお話になったんですから。」
「ハッシャシマス?」
もしもし、だからオレオレ。
俺様チャンだってばよ。




