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「おや、教授は俺達をご存知ないようだぜ。」
「これは驚きました。聴いてこっちが驚きました。ご存知ない。マジのガチでデラベッピンに、僕らが誰だかご存知ない。これはもう、『いつもの』をやって差し上げた方がいいんじゃないですか?」
ん、俺?
俺様チャン?
俺様チャンに『いつもの』をやれってか。
やれってか。
やれってか!?
俺様チャンいま、電話してて忙しいんですけど。
だいたいねキミタチ。
いつもボクがやってあげるからって、勝手に『その係』とかにするの、やめてくれない。
『やってもらえる』のが当たり前だと思わないでください。
気がついたのなら自分で積極的に動かないと。
仕事は覚えられないですよ?
溢れるリーダーとしての指導力。
どーよ、どーよ。
「だ、そうですが。」
「俺かよ。仕方ねえな…僭越ながら、教授。」
電話つながらねえんだけど。




