表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1017/1502

8 - 178


「え?彼がぁ?ぇえぇ?」

小太りの影がタプタプタプと、嘲笑うように顎肉を鳴らす。

「ないよ。だってこの彼はねえ、僕がサイボーグ部隊を作った時からなんでいるのかすらよくわからない、劣等生オブ劣等生の落ちこぼれ担当大臣でねえ。うっかり戦争で生き残らせちゃって、せっかくだから人体実験に使ったら、うっかり成功して生き残っちゃって。そもそも僕に言われたことをやるだけで精一杯の、馬鹿のお馬鹿の終身刑なんだから。自分の考えなんて持ってないし、何かやろうなんて意思もないし、その上実験の副作用で常時ラリってアイスクリーム売るようになっちゃったしねえ。それが何かを企むなんて、ないよないない、心配しすぎ。だよ、ねえ?ベンダー君。」

「アイスクリームう。」

言葉が通じているのかいぬのか。

痩せた影が相

槌を打つ。

「…だといいんですが。」

大柄な影から穏やかな声、その視線。

懐疑的な光が消えることはない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ