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「どうせ地球に住んでる人間のほとんどはピコンピコーンのロボット人間にしちゃうんだからねえ。それならもうピコンピコーン人間に支配させちゃった方が、僕らも楽チンかもしれないしねえ。うん、いらないかな、どうせ今までだって催眠術でだまくらかして、お座りさせてるだけのお飾りだったしねえ。なんならまだ、<当番>の人の方が僕ら…我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配していると噂される宇宙海賊組織、通称『フォーティーン』にとって存在価値があるよねえ。」
「彼がいないと我々にも<当番>が回ってきてしまいますからなあ。」
闇の中。
小太りの声と穏やかな声の、邪悪な笑いがハッハッハッハ。
ハッハッハッハと木霊する。
「じゃあそんなもん?必要なのは。ええと、ひとり、ふたり…。」
余った肉がタプタプタプと、顎を打つ声音高く。
ふたたび数えるいち、にぃ、さん、し。
「『彼』については…。」
穏やかな声が音を遮る。




