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「ほらオッサン、帰るよ。どうしちゃったちん?またおなかすいちゃったちん?ちんちん?」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーがちんちんと言いつつ、筋肉の頭をペチペチとはたく。
半裸の筋肉サイボーグ。
ソニックはどうしたことだろう。
ペチペチと頭をはたかれつつも、微動だにせず仁王立ちして、目前の対手を睨め付けている。
「ぅうあ、ぁ、アイス、クリームぅ。」
4人のギャングにしれっと混ざり、現場を離れんとしていた痩せた男が。
筋肉の壁に行く手を阻まれ、アイスクリームと妄言を吐く。
「ほらオッサン。アイス屋さんの邪魔になってるでしょ、どいてあげなきゃ。あんパン食べる?うーん、どうしちゃったんだろ。むしろ、どぅしちゃったんだろ。」
「どうしたんですか?」
「ハッシャシマス?」
半裸の筋肉サイボーグ。
ソニックのただならぬ雰囲気に。
仲間たちもその足を止め、彼の様子を伺っている。




