表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
放浪屍鬼の世界 デーモンオーガディストピア  作者: 七夜月 文
1章 --終末世界に鬼が住む--
17/102

城塞都市 6

 大部屋にいた大多数は二人を見ようと集まってきて囲むだけだが、何人かが笑いながら前に出てくる。

 険しい顔をしながらそう言いながらレイショウは後ろに下がった。


「狙いはジークルーンだ」

「わかっています。聞くのを忘れていましたね……レイショウさん人と争ったことは?」


「俺は痛いの嫌いなんだ」

「わかりました、無理だと思ったら逃げてください」


「絶対に守る、ジークルーンは俺以外の誰にも渡さないから」

「ええ、あなたにも警戒が必要ですね。チュウジョウといいジュンセイといい、自分には敵しかいません」


 男たち一人一人がレイショウと同じくらいかそれ以上の屈強そうな筋肉の持ち主。

 武器もなく万全の状態ではないジークルーンは険しい顔をする。


「その服装、どうしたんだ? こっちに来て俺たちに教えてくれよ。なぁ?」

「落ち着いてください、自分たちは迷い込んだだけです。すぐ出ていきますから通してください!」


 近寄ってきた男は手首をつかんで力任せに引っ張り床に倒す。

 すぐに起き上がり周りに向かって挑発するように演説する男が、改めて近寄ってきてジークルーンの腕を掴んだため彼女は男をを背負い投げた。

 床にに出と叩きつけられながらも男はわらって立ち上がる。


「この女、よく似てるが不思議な力を持ってねぇぞ! それにほんとに服を着てない! お前らは見ているだけか? 俺らだけが楽しんでいいのか? 見てみろ危害を加えたのに大した反撃がないぞ!?」


 男の煽りを受けて傍観者の中から何人かが新たに前に出てきた。

 更に形成が不利な状況になりジークルーンは辺りを見て逃げ道を探す。

 何人かが前に出てきて人の壁は薄くなったがそれでも強引に通り抜けられそうな数ではない。


「力がなくても自分は戦えます。痛い思いをしたくなければ下がりなさい」


 ぞろぞろと寄ってくる男に向かい合いジークルーンは警告するが効き目はなく男たちは止まらない。


「っく、この数はまずいです」


 集まってくる男たち相手をさばききれず、ジークルーンは床に倒され腰に巻いていた上着を剥がされる。


「白い髪に金色の目、似てるのにほんとに不思議な力ないんだな!」

「後が使えてるんだ、喋ってないでさっさとしろよ!」


 男二人とにらみ合っていたレイショウはジークルーンが捕まったことを知ると、相手をしている男たちから離れすぐに取り押さえられた彼女のもとへと駆け寄ろうとした。

 しかし背中を見せたことで男たちに捕まり拘束され、そこへ拳が降る。


 取り押さえられたジークルーンは声を上げた。


「あなたたちに人としての理性はなんですか!」

「どうせ俺らはここから一生出られないんだ、せっかく楽しみが来てくれたんだから遊ぼうじゃないか!」


 力任せに拘束を振りほどいたレイショウが彼女のもとへと駆け付け、覆いかぶさろうとする男の腹を蹴り上げる。

 さらに二人ジークルーンを取り押さえていた男と、レイショウを捕まえようと手を伸ばしてきた男を蹴り上げ肘打ちをして怯ませた。


「逃げるぞ!」

「も、もちろんです!」


 そして取り押さえようと迫ってきた男の顔に全力の拳をたたき込み、レイショウはジークルーンの手を引いて走り出す。

 傍観者たちに飛び掛かるようにしてレイショウが強引に道を開きジークルーンとともに逃げる。


「ここに来るときに見せた棒でつかんで奴らを投げていた力はどうしたんだ?」

「あれは体内に流れているナノマシンに体のリミッターを無理やり外させ、常に火事場の馬鹿力を出せるようにしているだけです。チュウジョウに力を奪われている今は使えません」


「火事場の馬鹿力って?」

「今あなたが自分を助けるときに出した力です」


 部屋の反対側、扉の前までやってくるがその扉は閉ざされていて、どれだけ強くドアノブをひねっても開かない。


「開かない!」

「進じゃなくて戻るべきだったか」


 傍観者たちを追い払い負傷した男たちが歯をむき出しにし顔を真っ赤にして二人の前にやってくる。


「やってくれたな、おい! なぁ、おい!」


 レイショウがジークルーンを守るためにすぐに前に出るが激高した男の太い腕で殴られ壁にぶつけられた。

 ジークルーンを守るようにレイショウが前に出て男たちを食い止めようとするが、あっという間に男たちに取り押さえられ容赦ない暴力を受ける。


「レイショウさん!」


 男がジークルーンのシャツの胸倉を掴み引き上げた。


「人のこと心配してられる状態じゃねぇだろ! いてぇじゃねぇか! ただで済むと思うなよ!」


 レイショウが男たちに囲まれ容赦のない攻撃を受け胸ぐらをつかまれたまま宙に浮くジークフリートは激高する男の腹に深く蹴り込んで拘束を抜けようとしたがうとこは少しよろめくだけで手を離さない。

 攻撃を受け額に青筋を浮かべ男はジークルーンを壁に投げつける。


「ようやくおとなしくなったか。最初からそうやっておしとやかにしてればいいんだ!」


 壁と床から金属の管が伸びだし傍観者と攻撃を加える男たちの間に檻を創しだす。

 周りがどよめいていると閉ざされていた金属の扉が開き刀を持った白髪金目の女性が現れレイショウやジークルーンに危害を加えていた男たちが檻の方まで後ずさっていく。


「はい、そこまで。これ以上の暴力的行動を控えるように、ここからの行動はあなたたちの罪に加算される。十分に体を動かしストレスも発散できたことでしょう、二人は返してもらいます、時期に休憩時間も終わるのですぐに持ち場に戻るように」


 ジークルーンを立たせ鉄の扉を外套に変質させ羽織らせる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ