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栄爽学園の戦闘物語  作者: 仲村 翔太
一章
3/6

栄爽学園の戦闘物語EP.1 アームド!!

かけるにはまた疑問が浮かび上がった、

 (どうして勝負を挑むんだ?)

 その答えはすぐにわかった。

 

 「私は、あなたの入学が認められません、いくら魔法が使えるからって、偉大なる栄爽学園には男を入学させられません!」

 

 (別に入りたくて入ったわけじゃないけど……)

 

 かけるは、そう思いながらも、

 

 「いいけど…」

 

 頭をかきながらそう答える。

 アリスは余裕そうにこたえる。

 

 「あなた、私が学園でなんて呼ばれてるか知らないのね。」

 

 「そら知らないでしょー」

 かけるはばかにしたようにいった。

 「それもそうね、あなたはここに来たばかりだものね。」

 

 「それはそうと、バトルするの?しないの?」

 

 かけるは今にも勝負をしたいような口調で言った。

 

 「もちろんするわよ!」

 

 「私が勝ったら、あなたは学園には行かず、このままこの森でさ迷っていただきます。」

 

 「俺は、何でも言うことを一つ聞いてもらう、これで良いか?」

 

 アリスは大きくうなずいた

 

 「バトルスタート!!」

 「アームド!!」

 

 アリスはそう言うと赤の武装を装備した。

 

 「アームド…」

 

 かけるはもう勝負が決まったように黒の武装を装備した。

 

 「その魔法甲冑マジックアーマー珍しいわね、黒だなんて。」

 アリスは訪ねる。

 

 「色々とあってね、」

 かけるは返す

 

 「私は学園で《赤の聖騎手》って呼ばれてるのよ、 こう見えても私、学園一強いんだから!」

 アリスは自慢気に言う。

 

 「じゃあ、俺はお前を倒して学園一位になってやるよ、」

 

 かけるはそういうと叫んだ

 

 「出てこい!!《武蔵むさし》!!」

 

 そう叫ぶと、地面から黒の双剣が出てきた

 

 「これが、俺の武器だ!」

 

 かけるは、もうすでに勝っていると言わんばかりの顔立ちだった。

 

 「私をばかにしおって!!出でよ!《ゲイボルグ》!!」

 

 アリスはそう叫ぶと、魔方陣のなかにてをいれて思い切り引き抜いた、アリスの右手には赤い色した槍を持っていた。

 

 「これが私の武器だ!!」

 

 「それじゃあ、始めるぞ!」

 

 そういった瞬間、アリスはかけるの足下に魔法陣を張った、その魔法陣から火が吹き出した。

 

 (勝った!)

 

 アリスはそう思った、が、かけるは横に避けて、攻撃体制に入ったと思うと、ものすごい速さでアリスとの間を積めた。

 

 (何?あんなに距離があったのにこの一瞬で間を積めるなんて。)

 

 アリスは避ける余裕もなく、あっけなく負けた。

 

 「私の負けだ、約束どうり何でも言うことを聞いてやろう。」

 

 アリスは悔しそうにかけるに言った。

 

 「じゃあ、学園長に会わせてくれ、俺は学園長に話がある。」

 

 アリスは驚いたような顔をしていた。

 

「どういうこと?」

 

アリスが聞く。


「何が?」

 

  かけるが聞き返す。

 

 「私はもっと他の事を考えてた。」

 

 「何を言われると思ったんだ?」

 

 かけるは気になるように聞いた。

 

 「ううん、なんにもない、学園に連れていくので、ついてきてくださいね!」

 

 これがかけるの学園生活の始まりだった。

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