栄爽学園の戦闘物語EP.1 アームド!!
翔にはまた疑問が浮かび上がった、
(どうして勝負を挑むんだ?)
その答えはすぐにわかった。
「私は、あなたの入学が認められません、いくら魔法が使えるからって、偉大なる栄爽学園には男を入学させられません!」
(別に入りたくて入ったわけじゃないけど……)
翔は、そう思いながらも、
「いいけど…」
頭をかきながらそう答える。
アリスは余裕そうにこたえる。
「あなた、私が学園でなんて呼ばれてるか知らないのね。」
「そら知らないでしょー」
翔はばかにしたようにいった。
「それもそうね、あなたはここに来たばかりだものね。」
「それはそうと、バトルするの?しないの?」
翔は今にも勝負をしたいような口調で言った。
「もちろんするわよ!」
「私が勝ったら、あなたは学園には行かず、このままこの森でさ迷っていただきます。」
「俺は、何でも言うことを一つ聞いてもらう、これで良いか?」
アリスは大きくうなずいた
「バトルスタート!!」
「アームド!!」
アリスはそう言うと赤の武装を装備した。
「アームド…」
翔はもう勝負が決まったように黒の武装を装備した。
「その魔法甲冑珍しいわね、黒だなんて。」
アリスは訪ねる。
「色々とあってね、」
翔は返す
「私は学園で《赤の聖騎手》って呼ばれてるのよ、 こう見えても私、学園一強いんだから!」
アリスは自慢気に言う。
「じゃあ、俺はお前を倒して学園一位になってやるよ、」
翔はそういうと叫んだ
「出てこい!!《武蔵》!!」
そう叫ぶと、地面から黒の双剣が出てきた
「これが、俺の武器だ!」
翔は、もうすでに勝っていると言わんばかりの顔立ちだった。
「私をばかにしおって!!出でよ!《ゲイボルグ》!!」
アリスはそう叫ぶと、魔方陣のなかにてをいれて思い切り引き抜いた、アリスの右手には赤い色した槍を持っていた。
「これが私の武器だ!!」
「それじゃあ、始めるぞ!」
そういった瞬間、アリスは翔の足下に魔法陣を張った、その魔法陣から火が吹き出した。
(勝った!)
アリスはそう思った、が、翔は横に避けて、攻撃体制に入ったと思うと、ものすごい速さでアリスとの間を積めた。
(何?あんなに距離があったのにこの一瞬で間を積めるなんて。)
アリスは避ける余裕もなく、あっけなく負けた。
「私の負けだ、約束どうり何でも言うことを聞いてやろう。」
アリスは悔しそうに翔に言った。
「じゃあ、学園長に会わせてくれ、俺は学園長に話がある。」
アリスは驚いたような顔をしていた。
「どういうこと?」
アリスが聞く。
「何が?」
翔が聞き返す。
「私はもっと他の事を考えてた。」
「何を言われると思ったんだ?」
翔は気になるように聞いた。
「ううん、なんにもない、学園に連れていくので、ついてきてくださいね!」
これが翔の学園生活の始まりだった。