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幸せ

作者: 坂田 福

 幸せって、なんだろう。そもそも、僕はいま幸せなのだろうか。

 

 良き友人がいれば、幸せと言えるだろうか。

お金を沢山持っていれば、幸せを感じられるだろうか。

あの嫌味な上司がいなければ、働くことが幸せだと思えるだろうか。

もしも、あの時別れた恋人がまだそばにいれば、あの頃と同じ幸せを噛み締めることができただろうか。

幸せって、なんだろう。

 

 いま観ているドキュメンタリー番組で取り上げられている男の子、彼は幸せなのだろうか。毎日何時間もかけて、何十キロも離れた川まで水を汲みに行くそうだ。両親の収入も少なく、満足な教育も受けられない。しかし、彼は両親からこれ以上ないというくらいの愛情を注がれている。果たして、彼は幸せだと言えるのだろうか。


 僕は毎日ご飯を食べ、働き、酒を飲み、風呂に入り、布団で眠る。一人暮らしができる程度には金銭的余裕はある。朝起きて、家を出て、仕事をして、家に帰って、夜寝て、朝起きて、毎日同じことを繰り返す。おおよそ、僕に愛情などというものをくれる人はいない。


 僕らは毎日、同じことを繰り返している。それで、本当に満足なのだろうか。果たして、それは自らが望んだ結果なのだろうか。そんな繰り返しのなかで、自分が幸せであると自信を持って言える人は、一体この世に何人いるのだろう。



生きるって、なんだろう。


幸せって、なんだろう。

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