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3:女帝 紳士の矜持。

3:女帝 紳士の矜持。






「トムアン! お前 また俺のお菓子 勝手に食っただろ?」


「人聞きの悪い事 言わないでよ

 ダイちゃんのお菓子さん達が あたしに食べて欲しいって言ってたのよ?

 食べてって言われたら 食べてあげなくちゃでしょー?」


「へー さすがはアニメとヲタクの国のお菓子だな

 って そんな事 ある訳ねぇだろーが! ていうか 認めやがったな!

 みんなで食べたかったのに 何でいっつも お前1人で食っちまうワケ?」


「お菓子さん達g…」


「だったら! なんで人参さんは食ってやんねぇんだよ!

 いっつもいっつも 残しやがって…

 好き嫌いしてっと 大きくなれねぇぞ? 特に そのチチ!」


「チチって… おっきくなるもん! あたし まだ成長期だもん!

 パパに毎日 揉んで貰ってるんだもん そのうち八海山より大きくなるの!!

 大体 なんで人参食べると大きくなるの? おかしいでしょ?」


「バランス良く食わねぇと ちゃんと成長しないんだぜ?

 お前 お菓子ばっか食って 野菜ちゃんと食わねぇだろ? 偏ってんの!

 あんまワガママばっか言ってっと ラムジュレップさんに言い付けっぞ?」


「何ソレ! 何の横暴?

 そんな事したら ダイちゃんがパパに嫌われるわよ?

 あたしとしては その方が嬉しいけどー? ダイちゃんの所為で あたしがパパに

 嫌われたら ダイちゃんなんか 叩いて伸ばしてお肉にするんだから!」


「お前 言ってる事が支離滅裂だぞ?

 そっちがその気なら 上等だ! 俺だって お前なんか 消し炭にしてやんぞコラ!」


「レディに手を上げるなんて ダメでしょー?」


「人のお菓子 勝手に食っちまう奴なんざ レディじゃねーよ!!!

 ていうか レディなら まず謝れ! 人参さんに土下座しろ!」






ラムジュレップ:

 …ただいま  …今度は 何のケンカ?


トムアンジェリー:

 パパぁ! ダイちゃんがぁぁぁぁぁ!!!(←ウソ泣き)


ダイキリ:

 ラムジュレップさぁん! トムアンがぁぁぁぁぁ(←涙目)



※ ラムジュレップさん36歳 トムアンジェリー12歳 ダイキリ君9歳です






ラムジュレップ:

 なるほどね 2人の言い分は よく分かったよ


トムアンジェリー:

 ダイちゃんったら 酷いでしょー? ちゃんと叱ってあげて

 それから おっぱい大きくなる様に いっぱい触って


ダイキリ:

 俺… 完っ璧に被害者だと思うんですけど… 俺 何か悪いですか?


ラムジュレップ:

 ダイキリ君、紳士たる者 たとえ悪魔の様な女であったとしても 尊ばなきゃダメだよ

 言い付けるとか 消し炭にするとか 紳士が女性に言う言葉じゃないでしょ?

 そういうの 私は許さないよ ちゃんとトムアンにゴメンナサイ出来るよね?


ダイキリ:

 はぁ? 俺 絶対被害者ですって!

 みんなで食べようと思って用意したお菓子 勝手に食われたんですよ?

 なんで俺が謝んなきゃいけないんですか!


ラムジュレップ:

 君が男だからだよ 紳士でない男は 男じゃない


ダイキリ:

 そんな… そんな…  不公平だぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 (ラムジュレップさんの部屋から出て行く 多分 本気で泣いている)






「あーあー 行っちゃったー」


「本当に 困った子だねぇ ダイキリ君は」


「え? えぇ???」


「あー 悪い事したって事は ちゃんと自覚してるんだ

 ダメだよー ああいう優しい子を傷付けるのは レディのする事じゃないよ?」


「パパ… 怒らないの? なんでダイちゃんだけ叱ったの?」


「ダイキリ君が 男の子だからだよ

 紳士でない男は 男じゃない 紳士はレディに優しくなくっちゃ ねぇ?

 ダイキリ君は 君に優しく出来なかった、それは 叱ってあげなくちゃ」


「でも あたし ダイちゃんのお菓子 食べちゃったんだよ?

 どうしてあたしは叱られないの?」


「テーブルの上のお菓子を 全部食べられた程度の事で怒る男は 紳士じゃない

 そんな器の小さい男は そもそも 紳士にはなれないよ

 それに 君も 悪い事をした自覚はあるんでしょ?

 だったら 君を叱る理由は無いねぇ それとも 叱って欲しかったのかい?」


「…叱られるのは嫌だけど あたし 叱られる事をしたんだよ?」


「じゃあ ダイキリ君に ちゃんとゴメンナサイ出来るね?

 このチョコ 一緒に持って行こうか」


「…うん あたし ちゃんとゴメンナサイする」






ラムジュレップさんのお部屋から ダイキリ君のお部屋へ移動中



「ねぇトムアン 本当にステキなレディって どういう女性だと思うかい?」


「んー… 全ての男があたしに跪く …みたいな感じ?」


「うん 大体合ってるけど ちょっと違うんだよねぇ(←苦笑)

 じゃあ どんな女性だったら 全ての男が跪くか 分かるかい?」


「…分かんない」


「ステキなレディはね 誰に対しても 優しいんだよ

 優しくて 笑顔がステキで 男を立ててくれる女性には 跪きたくなるものなんだよ

 跪けと言われて跪くんじゃないんだ 身体が勝手に跪いちゃうんだよ

 本当にステキなレディの前では 男はみんな 紳士になってしまうものなんだ」


「パパは あたしに跪かないよね」


「うん、弟を困らせて泣かせる様な女の子は レディじゃないもの

 まぁ まだ“女の子”だから 許せるんだけどね

 大人の女性になってもレディになってなかったら 悲しいけどねぇ?」


「やだ… あたし ちゃんとダイちゃんと仲良くする!

 ねぇパパ お願い… 嫌いにならないで?

 あたし ずっとパパと一緒に居たい… あたしが好きなの パパだけなんだもん!

 パパが居てくれたら 後はなんにも要らな… んんっ…!」


文字数制限の都合で端折ります 凄いキスシーンを想像して下さい


「そんな悲しい事 言わないで

 君は 全ての人に愛される 本物のレディになりなさい

 愛してくれる人 全てを愛せる 本当に美しいレディにね」


「はっ… パパぁ… あたし 頑張るから… もっと… もっとキスして…」






ダイキリ君の部屋



「…居ないねぇ」


「ダイちゃんが何処かで泣いてるとしたら 何処かしら?」


「厨房で 明日のスープ仕込みながら 泣いてるかもしれないねぇ」


「…パパぁ 厨房 付いて来てくれる?」






食堂から見える水車小屋(←越の誉の家)にて

足を川に突っ込んで 茹でたとうもろこしを食べているダイキリ君と誉



「そっかぁ お頭 そんな風、に、叱るんだ…」


「なぁ誉、俺 間違ってねぇよな?

 俺が叱られなきゃいけない事なんか 1個も無ぇよな?」


「うーん お菓子を、食べ、ちゃった、トムアンも悪い、けど、

 君、が、悪くない、とは、言えないなぁ…」


「えー 誉もラムジュレップさんと同じ事言うワケ? 意味分かんねぇ!」


「あのね ケンカ腰、で、話しても、トムアンには、何も、伝わってない、んだな

 きっと、怒ってる、って事、しか、伝わって、ないんだな

 ダイキリ君、は、怒ってる事、を 伝えたかったんじゃ、ない、よね?」


「怒ってるのも伝えたかったけど…

 いちばん伝えたかったのは “みんなで食べたかった”って事だった…

 トムアン そこまで理解してくれてねぇかも」


「だよね

 言い付ける、とか、消し炭に、する、とか、

 そんな事が、言いたかったん、じゃ、ないよね」


「そっか… 怒って怒鳴るなんて 紳士のする事じゃねぇな

 俺 トムアンに謝んなきゃ」


「ちゃんと、仲直り、して、ね? お頭とも。」



誉にキスして 部屋に戻る






翌朝 食堂にて



ガリアーノ:

 何だ? トムアンスペシャルって…


アディントン:

 トムアンちゃんって事は つまり ああいう事じゃねぇかなぁ…


シャムロック:

 凄く甘い… スープ?


チチ:

 だろうね… 材料は恐らく想像通りだろうけど… 凄く甘いと思う






ラムジュレップさん&トムアンジェリー登場

トムアンスペシャルと書かれた紙を持って奥に引っ込むダイキリ君



「あー 今日はスープが2種類あるー」


「あぁ 温かいのと冷たいのだねぇ 温かい方は トムアンの好きな卵のだねぇ」


「今日はちゃんと食べれそう♪

 ダイちゃん おいしいのに限って人参入れるから 困るぅ」


「確かに 人参は無いみたいだけど… ダイキリ君 居ないね?」


「せっかく あたしから謝ってあげようと思ったのに どゆこと?

 昨日だって 結局会えなかったし…」


「気まずいのかもしれないねぇ 気が済むまで 探さないでおいてあげようね」


「あー! この冷たいの 甘ぁい! 果物のスープ? おいしー!

 あ ナタデココとか 下の方に色々入ってる! 凄い凄ーい!」


「へぇ ダイキリ君も考えたねぇ 笑わせてくれる…

 暑いから 朝からしっかり果物や野菜を食べさせようって事だね」


「え? 野菜?」






ダイキリ:

 みんな! やったぜ! トムアンに人参食わせたぞ!

 それも 美味しいって言いやがった!!!!!


一同:

 おめでとー(←棒読み&拍手がチラホラ)


チチ:

 まぁ トムアンスペシャルって書いてあったら 当然 そうなるよね


フーガ:

 前回の人参ケーキは バレちまったからなぁ 上手く挽回したな!


トムアンジェリー:

 うそー え 何に人参入れたの? ていうか 騙すとかひどい!


ダイキリ:

 その冷製スープな 人参50% オレンジ20% 林檎と桃とマンゴーと苺で30%!

 材料の半分が人参なwwww

 人参 蒸かして裏漉しして すっげー大変だったんだかんな


ラムジュレップ:

 今回は大成功だったねぇ おめでとう!


トムアンジェリー:

 ちょ… 酷いじゃない! 騙したの?

 折角あたしの方から謝ってあげようと思ってたのに! 何の嫌がらせ?


ダイキリ:

 でも 美味かったんだろ?


トムアンジェリー:

 う… うぅ~~~~!!!! パパぁ! ダイちゃんが酷ぉい!!


ダイキリ:

 トムアン、昨日ゴメンな 言い方が悪かった

 勝手に食うのは構わねぇけどさ 全部食っちまうのだけは 勘弁してくれ

 ラムジュレップさんの分は ちゃんと残しといてくれよ な?


トムアンジェリー:

 パパの分… そっか あたし パパの分まで食べちゃったんだ…

 パパの分のガチャピンさん… あたし 全部食べちゃったぁ…

 パパぁ… ごめんなさい… ごめんなさ…

  (泣き出す)






フーガ先生の脳内変換:

 ・トムアンが勝手に食べるのは日常茶飯事

 ・ダイキリが怒ったのは ガチャピンさんのお菓子を食べられたから

 ・3人揃ってから食べようと思っていたから ダイキリは1個も食べていない

 ・ダイキリが尊敬する人(?)

   ①ガチャピンさん ②衛兵部のコアントロー ③アペリティフ料理長






フーガ:

 お取り込み中 悪いがな、コレで円満解決には見えねぇんだよな…

 教師だからこそ 気になったんだが どういう顛末でケンカしてたんだ?


トムアンジェリー:

 んっとね パパのお部屋にソファがあって テーブルがあって

 お菓子入れとく籠があって

 その籠の中身 あたしが昨日 全部食べちゃったの

 そしたら ダイちゃんが怒って あたしに酷い事言って ダイちゃんがパパに叱られたの


ラムジュレップ:

 それで ダイキリ君が走り去って…

 今日 ココで一緒に謝ろうねって 話はしてたんだよ


フーガ:

 家族揃って食べる為のお菓子を 勝手に食っちまったと

 じゃあ そのお菓子は 誰が用意した物だったんだ?


ラムジュレップ:

 ダイキリ君が いつもセッティングしておいてくれるよ

 私やトムアンが用意した事は 1度も無いねぇ


フーガ:

 ラムジュレップ、お前達一家には 2つ ルールが必要だな

 まず『籠の中身をカラッポにしないこと』だ コレは トムアン、意味分かるな?


トムアンジェリー:

 …うん、あたし1人で全部食べちゃダメ 3人分だから


フーガ:

 そうだ そういう意味だ

 そして2つ目、『食べたら食べた奴がその日のうちに補充すること』だ

 同じ物でなくて良い 各自 好きな物を足して 元通りに戻してやるんだ

 そうすれば カラッポになって 誰かが悲しむ事もなくなるだろう?


ラムジュレップ:

 そうか… とんだ盲点だ… そんな方法があったなんて!


ダイキリ:

 ですね! コレでもう ケンカしなくて済みますよ!


フーガ:

 お前達 賢いのに常識無いな

 そういう訳で… 今夜 保護者面談な! 勿論 強制だ






19:00 食堂の41番テーブルにて

そして わざわざドイツ語で話をするフーガとラムジュレップさん

 (通称 内緒話席 他の席から離れていて死角になっている)






「保護者面談っつってもな 今朝の事とは関係無いんだ

 ちょっと気になる事があって お前に話を聞きたかったんだ」


「あぁ なんだ そういう事

 部外秘情報でなければ 何でも話してあげるよ」


「じゃ 単刀直入に聞くがな ダイキリって 相手に合わせてキャラ変えてないか?」


「変えてるね 3パターン位あるんじゃないかい?」


「だな 俺には“大切な人”と“それ以外”の 2パターンに見えるがな

 それが すっげー気になったんだ…」


「その2パターンなら 私には問題がある様に思えないけど?」


「じゃ もっと直接的に言うわ

 この前 アイツと戦った時 死体の山を踏み潰しながら 笑ってお前に報告入れてたんだ

 電話越しに“I miss you”なんて お前に対してしか 言わねぇだろ?

 あれだけの人間殺して その死体を踏み潰しながらだぜ? あん時は 恐くなった…」


「“大切な人”に対しては どこまでも自己犠牲的に優しいけど

 “それ以外”に対しては冷酷過ぎる って言いたいのかい? 笑わせるねぇ」


「教えてくれ、東の国では アイツ どんな生活してたんだ?」


「部外者には教えられないねぇ でも 問題にならない範囲で教えてあげよう

 2年前 あの子を攫ったのは 私だよ

 お兄さんのお下がりなのか くたびれた服を着ていた

 靴も 踵を踏んで履いてたけど 足のサイズに合ってなかった

 夏の初め頃だったけど あの子 肌が弱いからねぇ 背中 汗で荒れて真っ赤だった

 体が成長しても 新しい靴が欲しいって言えない子だったんだねぇ

 そして 家族の誰も あの子の事なんか これっぽっちも気に掛けてなかったんだよ…」


「無関心型か… じゃあ 暴力の類は未経験なのか」


「笑わせるね 言葉の暴力から物理的な暴力まで フルコースで経験済みだよ

 …普通 見ず知らずの他人とお風呂に入るとなったら 前を隠すよね?

 あの子が必死に隠そうとしたのは 両腕だった 今でもその痕 残ってるよ?

 たった7歳の子供が そこまでボロボロに傷付けられていたんだよ…」


「…だから 「どんな物でも受け取ってやってくれ」なのか?

 お前が親として遣るべき事は そんな目先の事じゃねぇよ!

 そんな愛情は間違ってるって 何で教えてやらねぇんだよ!!!」






「君は 数刻前迄は親友だった人間の肉を 食べた事があるかい?」


「…は? ねぇよ」


「私はあるよ 兵糧攻めに遭った時にね

 “人の肉を食べちゃいけない”って事を知らなかったら あんなに苦しまずに

 済んだのにって 今でも 時々思い出して 苦しくなるよ

 間違いを犯さない人間なんて この世に1人として存在しない

 所が変われば 常識も ルールも 社会通念だって変わってしまうんだ

 “正しい事”なんて 最初から 何処にも存在していないんだよ

 だから “普通”なんて 幻想だよ “正義”も“悪”も “常識”さえも 無意味だ」


「お前の価値観を ダイキリに押し付けるなよ」


「君も 教師なら分かるでしょ 教えるべきは“正しい事”じゃないって

 “何が正しいのか どうすべきかを自分の頭で考えて 自分で決める事”の大切さを、

 その方法こそを教えるべきだって 君は そうは思わないかい?」


「全く その通りだな

 その結果が 今のダイキリか? 冗談じゃない!

 “大切な人”だけを大切にする、“それ以外”はどうでも良い、

 そんな歪んだ 偏り過ぎた愛情は 間違ってるんだ!!!」


「じゃあ 君は 全ての人間を 分け隔て無く 平等に愛せるのかい?

 天変地異が起こっても 宇宙人が攻めて来ても 命の取捨選択をしないのかい?

 君が教えるべきだと言っている“普通”は 所詮その程度の物なんだよ」






「そう言えば 誉が言ってたな 「ダイキリ君が来て お頭は人間らしくなった」って

 お前にとって あの子達は何なんだ?」


「私はね 本当は 作曲家になりたかったんだ」


「…はい?」


「まぁ聞いてよ

 いつ手に入れたのかも忘れたけど オルゴールの付きの万華鏡を持っててねぇ

 そのオルゴールを聴きながら その万華鏡を覗くのが 好きだったんだ

 だから 作曲家になりたいと思ったんだ

 今 思えば それが 父が敷いたレールから外れた 唯一の瞬間だったかもしれない」


「どうして 作曲家にならなかったんだ?」


「20年前かなぁ 父が死んだのは

 私の目の前で 銃で撃たれて死んだんだ

 その時に 父から 2つ 受け取ってしまったんだよ、

 “3:女帝”の能力と フラッシュバルカンをね 笑わせてくれるでしょ?

 だから 私の人生は 私の物じゃない、父の物であり 神の物なんだ…

 父の全てを引き継いだよ 仕事も ジャスティスも 何もかも」


「そうか… お前も大変だったんだな」


「何もかも諦めて生きてきたけど 初めて 諦めたくないものを見付けたんだ、

 確か 20歳位の頃だったと思う

 好きな人が出来て その人に認めて貰いたくて 必死になって頑張った

 ダイキリ君の前に ブライトアーチャーのマスターだった人だけどね

 ご存知の通り 今 マスターなのはダイキリ君だよ 死んじゃったんだ 彼女。

 彼女が 私にダイキリ君を託してくれたんだ!

 ダイキリ君のブライトアーチャーの中には ブルームーンの魂が宿ってるんだ!

 だから ダイキリ君は 私が幸せにしてあげたいと思ってるよ」


「…アイツの人生は アイツの物だ お前のじゃない

 だから お前の都合で アイツを戦争の道具にするのは やめろ!」


「ダイキリ君は まだ9歳だよ 軍人じゃない

 だから やりたくない任務を拒否する権利を持ってる訳だけど

 あの子が 自分の意思で 任務を引き受けているんだよ

 私があの子に何かを強制した事なんて 今迄 1度も無いんだ」






ラムジュレップさんの部屋 ベッドの上

カミッロ・シューマンの曲のオルゴールが付いた 古い万華鏡を覗いている

右手に万華鏡 右腕にトムアン 左手にコーラ 左腕にダイキリ君


ラムジュレップ:

 …トムアン ダイキリ君 どうしたの?


トムアンジェリー:

 パパ 寂しそうだから… あたしが抱き締めてあげるの


ダイキリ:

 邪魔だったらゴメンナサイ 俺 部屋に戻りますから…


ラムジュレップ:

 ありがとうね 2人共 今日は 側に居て?


トムアン&ダイキリ:

 (抱き付いたまま 思い思いの箇所にキスをする)






3:女帝 ラムジュレップさんの7つ道具

 カナダドライコーラ/ソリダルノ チェリーリキュールチョコ/

 ロクシタン ヴァーベナ edt/万華鏡/あの無駄に豪華なベッド/

 カミッロ・シューマンの曲/H&K USP




カナダドライコーラ

 前回の集中執筆『フィアクラインス』で大活躍したので 今回は省略


オイルワンド方式の万華鏡 (オルゴール付)

 コレは 説明するより 見て頂いた方が早いです

 私も1つ持ってますが 凄くキレイです。


カミッロ・シューマン

 ドイツの作曲家で オルガン奏者。

 ドイツの作曲家としても かなりマイナーなので 詳しい事は分かりません。


あの無駄に豪華なベッド

 ドイツ人のラムジュレップさんが“川の字”と言う訳が無いのですが

 そういう感覚で買った クイーンサイズのベッド。

 副垢が ラムジュレップさんのお部屋を可能な限りで 再現しています。


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