2:女教皇 娘の好物は忘れない。
2:女教皇 娘の好物は忘れない。
食堂近くの喫煙所にて
「うっ… うぁっ!!
痛ぁ… あ でも 怪我はしてない?」
「おやおや ドア以外から人が入って来たと思ったら… 貴女ですか
大丈夫ですか? あの高さから落ちたのでは 痛かったでしょう?」
「あ カンパリ様… 申し訳ありません、お寛ぎ中に 大きな音を立てまして」
「今日は夜勤で これから出勤ですよ ご心配なさらずに
貴女は 任務中ですか?」
「いえ 自主練です、エアダクトとか 細かい通路に慣れる為の…」
「そうでしたか 精が出ますね
折角ですから お茶でも付き合って頂けませんか?
ココは 空気が悪いですからね ゆっくり話をするには向きません」
「私でよろしいのでしたら お供させて頂きます」
食堂にて
「こうして父娘水入らずというのも 久しいですね 八海山」
「申し訳ありません 諜報部のお勤めに まだ慣れておりませんで…
特訓の為の休日返上が ずっと続いておりまして
…私が未熟なのです ですから 早く先輩方に追い付きたいと思って…」
「努力と無茶は違いますよ
貴女は昔から その辺りをはき違える事が多いです
もう大人なのですから 自分の体力や 出来る事の限界は 弁えなさい」
「はい… 無茶は していないつもりです
あ お料理 出来たみたいですね 私 受け取って参ります」
「…コレ 持ってお行きなさい」
(クレジットカードを八海山に手渡す 奢るつもりらしい)
「おや 随分と懐かしいお皿ですね」
「あ 覚えていて下さったのですか?
私が諜報部に配属になった時に贈った物ですよね」
「月日が経つのは 早いもので… 貴女 いくつになりましたか?」
「21歳です あれから もう4年も経ったのですね」
「貴方の保護者になって4年 諜報部員になって2年 ですね
しかし いつまでも他人行儀な言葉遣いは 直して頂けませんでしたねぇ」
「申し訳ありません もう 癖みたいなもので…」
「貴女の祖国は 女性の社会的地位が低い国ですから 致し方無いのでしょう
フィロントタロンは 如何です? 今 ちゃんと幸せですか?」
「カンパリ様… ご存知かとは思いますが 私 お付き合いしている人が居るんです
今度 きちんとご挨拶にと思っているのですが ご都合如何でしょうか?」
「貴女の人生は 貴女の物ですから 貴女の好きな様になさい
貴女の目に適ったのであれば…」
「私 越の誉と 親しくして頂いているのです…
カンパリ様に… お父様に きちんとご報告申し上げたいのです!」
「…八海山 ぬるくなってしまいますよ
私も あと1時間したら お仕事です 早く頂きましょう」
苺とラズベリーとカスタードのサンドイッチ 2人分が イッタラのお皿に乗っている
カンパリはアイスコーヒー 八海山はアセロラのソーダ
フーガ:
メリー、悪い 授業が水泳だったから 夕食まで持たねぇわ!
何か無い? 腹減って死にそう
メリーウィドウ: (夕方からのアルバイト 学生)
羨ましいな 水泳か! 厨房 めっちゃ暑いぞ?
サンドイッチ位しか作れないけど それでも良いか?
フーガ:
ピーマン入れるなよ! それ以外だったら何でも良い、頼むぜ
…あ カンパリと八海山? 珍しい組み合わせだな
八海山:
こんにちは フーガ先生 お疲れ様です
カンパリ:
おや 父娘の会話に割って入る脳みそグラム50円男が 何か用ですか?
フーガ:
…え? アンタ達 父娘?
八海山:
あの… ジンさんとスカーレットみたいなものですよ
私がフィロントタロンに来た時は まだ17歳でしたから カンパリ様が。
フーガ:
ココのそういう親子事情って 色々驚くな!
じゃあ 八海山とシャムロックが 入れ替わりでって感じになるのか?
そうなると シャムロックが弟みたいなもんだと思うけど どうなんだ?
八海山:
入れ替わりで でしたからね… 弟だとは思っていません
トムアンジェリーとダイキリ君は きちんと姉弟をやっていますけど
それは 一緒に暮らしているからですよ シャムロックとは暮らしていません
フーガ:
そうなのか… シャムロックってさ 結構ドライだから 分かり辛いんだよな
でも 気の所為かな お前とダイキリって 凄い似てると思うんだけど
ダイキリも よくそのサンドイッチ 食ってるんだぜ?
カンパリ:
私の娘と あんな東の国の小僧を 一緒にしないで頂きたい!
あんな 育ちの悪い 小汚い子供に似てるだなんて…
八海山:
…似てませんよ 私達 あんなに仲が悪いんですもの
フーガ:
誉がお前を見る目と 誉がダイキリを見る目は すっげー似てるぜ?
吉もそうだな まるで 見分けがついてないみたいに 同じ目をしてる
気付いてなかったか?
…あ 俺の分 出来たな じゃあ ごゆっくりぃ?
八海山:
カンパリ様、私とダイキリ君 似てm…
カンパリ:
似ていません!!!
あの子が 貴女並に努力家なのは認めますが それだけの事ですよ
あんな ビア様に媚を売る小僧と 貴女が似ているだなんて… 不愉快です
ダイキリ:
メリー、苺のサンドイッチ 大至急作ってくれ! ビアの分もな!
腹ぁ減った… 泳ぐとマジで腹減んな… もうダメ 死にそう
あ あと チェリーソーダ! そっちは俺が作っから サンドイッチ大至急な!
メリーウィドウ:
はいはーい 学生は良いね この暑い中 泳げてさぁ…
ビア様:
ねぇ 僕の分の紅茶 ホットで淹れてね、泳いで体が冷えてるから
ダイキリ:
えー こんなにあっちぃのに ホット? まぁ 良いけどさぁ…
ビア様:
おや カンパリと八海山!
君達も苺のサンドイッチかい? 奇遇だね
カンパリ:
(起立して90°の最敬礼)
八海山:
ビア様… ご修学お疲れ様でございました
私 このサンドイッチ 好きなんです
ビア様:
コソボでは 苺って そんなに流通してないんだよね?
僕にとっては 昔からココにある 珍しくも何ともない物だけど
君にとっては さぞかしご馳走なんだろうね 何となく 分かるよ
八海山:
はい… 私 ずっと人質として捕まっていましたから… 苺 知りませんでした
ですから 今 凄く幸せです 毎日でも こうして苺が食べられるので
ビア様:
この苺 誉が温室まで作って 君の為に育ててるんだよね?
君は本当に 幸せになれたんだね 本当に良かった!
八海山:
…カンパリ様、やっぱり きちんとご挨拶に伺いたいです!
お願いします 私達の事 認めて下さい!
カンパリ:
…私は いつでも構いません
貴女方の都合の良い日に 私の部屋へいらっしゃい
八海山:
あ… ありがとうございます!
カンパリ:
ビア様、私 本日は夜勤ですので 一旦お暇致します
後程 参りますので…
ビア様:
うん お疲れ
僕は今日は トムアンジェリーの所に泊まるから 留守をよろしくね
カンパリ:
(心の中では超絶涙目)
ビア様:
ねぇ 八海山、君は知ってるかい?
八海山:
え? 何をでございましょう?
ビア様:
アセロラってね 本当は バルバドスチェリーっていう名前なんだよ
ダイキリ君は チェリーソーダを注文してたけど…
君達は 本当によく似ているね まるで双子みたいだよ
生まれた国も 何もかも 違っている筈なのにね
2:女教皇 カンパリ氏の7つ道具
イッタラの食器 ノードクヴィスト エンペラーズブライド
ファッツェルのミントチョコキャンディ 木のスープマグ
ノキアンの靴 エタ・リーヴル・ド・ランジュ リヤン edp
ミヌンボックス
カンパリ・ハイプリエスター Campari Highpriester
本名:カンパリ・ロッキーロード・フィットン
Campari Rockeyroad Fitton
名前のモデル:サーティーワンアイスクリームのロッキーロード
7月9日生まれ 蟹座 AB型 42歳 フィンランド出身
ジャスティス:モノクロームコーデーシュ(←聖櫃) 小アルカナ:なし
テーマカラー:黒・白(←白のコインに黒文字で2)
能力:女教皇(逆位置) ⇒ 激情 無神経 我が儘 不安定 プライドが高い 神経質 ヒステリー
⇒ 充電方式でない為 回数だけは無制限 サイズに難あり
口上:「迷いし者に真の言葉を 奢る者には正しき道を、カンパリ・ハイプリエスター。」
SP部隊 ビア様専属
関係の深いキャラ:
・ビア様(←妄信的に崇拝)
・ダイキリ(←ビア様の寵愛を独占している様に見える つまりは嫉妬)
・シャムロック(←身元引受人を引き受ける 保護者代理)
・八海山(←19歳になる迄保護者だった その後も気に掛ける)
イッタラの食器
カンパリの祖国 フィンランドの食器メーカー
苺のサンドイッチ
フィロントタロンの食堂の 隠れた名物
中身は 苺 ラズベリー カスタードクリーム 生クリーム
薄目の食パンでサンドしてあって 日本円換算¥250-(←社員食堂価格)
アセロラソーダ & チェリーソーダ
越の誉が管理している畑で採れた果物を 調理部が瓶詰めやジャムや
シロップにした物をソーダで割っただけの物
日本円換算¥150-(←社員食堂価格)