1.死んでも不幸
文章力が乏しい私が書いた作品です。
それでも頑張って書いていきたいです。
「いってきまーす」
佐藤 一郎の何気ない一日が始まるのでした。
このあとは駅に行って学校へ行き、授業を受けて…などと考えながら歩いていた。
しかし、すぐに終わりを迎えた。
一郎の視界が暗転し始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ぅん……、ん?ここ、どこ…?」
一郎は目を覚ます。見渡す限り真っ白な空間が広がっていた。
いま座っている場所さえ地面かどうかわからない。
果てし無い真っ白い空間。
一郎は呆然としている。
「ここは、世界と世界の狭間…私の作った空間になります。」
声が聞こえビックリしつつも、声の聞こえた方へ向く。
そこには上手く表現できないが、絶世の言葉が似合う眼鏡をかけた美女がいた。
その美女に驚きつつも質問をした。
「貴方は誰です?そして、ここどこ?」
「うーん…どこから話していいのやら…。
えーまず、一郎くんは死にました。
魂はここに留めてありますが、肉体は完全に滅びましたね。」
「え……」
一郎は混乱していた。
そして考える。学校に行く途中何があったのかを。
そして全てを思い出した。自分の死に方を。
1.家を出て学校に行く途中、バナナの皮で滑る。
2.そこには丁度階段があり転げ落ちる。
その時点で打撲と骨折したと思われる箇所が数箇所。
3.階段から落ちた勢いで道路に飛び出し、車に跳ねられた。
目の前真っ赤か。
4.そこまでは辛うじて生きていたが病院にたらい回しにされ、救急車のなかで息を引き取った。
何とも不幸の死に方だろう、と一郎はは思い頭の中を整理していた。
「思い出しましたか?精神大丈夫ですか?」
「まぁなんとか…。
で貴方は誰何ですか?」
一郎の質問にまた少し悩み出した。
「うーん…誰と言われても…。
貴方達から見たら神、という存在が一番近いかもしれないね。」
一郎は神は存在していたことに何とも言えない感情を抱いた。
色々話を聞くと神様は他にもいるらしく人間みたいに文化も存在するらしい。
「で、話を戻すけど貴方は不幸すぎるのよ。こんな不幸な死に方久しぶりに見たわ。
さらに来世の話をするけど、来世は死んだ時に決まるの。しかし貴方の来世は無いのよ。」
「来世が無いとどうなるのですか?」
「世界の狭間で魂が朽ちるまで永遠に彷徨うこととなるでしょう。
因みに世界の狭間は暗くてなにも無い…まさに"無"だね。」
それを聞いた一郎は心の中で砕ける音が聞こえた気がした。
「オワタ\(^o^)/」
もう笑うしかできないと悟った一郎は、ふはははは、と笑っていた。
要するに一郎は壊れたのであった。
「大丈夫よ。そのための神ですから。」
「え…。」
笑って泣ながら踊っていた一郎は、神様の"大丈夫"の言葉に反応して神様の方へ向くと微笑んでいた。
一郎は"地獄に仏"と思い、藁にもすがる思いで答えた。
「ほ、本当ですか!?
元の世界に帰してくれるんですか!?」
「あー、元の世界に帰す事は無理なんだ。
私にはそこまでの力はないからね。」
「え、じゃあどうするのですか?
まさか異世界に転生して魔法とか使ったりしますか?!
それとも大海賊時代のーーー」
「あーあー、話飛躍しすぎです。
そこまでは無理よ。
でも転生させるのは正解。」
一郎は今までで一番の安堵の気持ちを浮かべた。
「ありがとうございます!!
このご恩、一緒わすれません!!」
「ふふ、良い子ね。
では少しその世界についてお話しをしときましょう。
えー、その世界とは、私を含めた5〜6の神が創造した世界なんですけど、面白半分で作りました。」
「お、面白半分デスか…」
「でも貴方がいた世界とあまり変わらないし、人物が特別なだけでよ。」
「人物?」
一郎はどんな人物だろうと考えました。
ムキムキマッチョ?
それとも超能力者?
はたまた………
一郎の妄想は止まない。
「まぁ簡単に言うと恋愛シュミレーションゲームよ。
因みに乙女ゲームよりだけどね。」
「はぁ…恋愛ゲームですか。」
一郎は恋愛ゲームの世界にいったらどのポジションなんだろうと、思ったが"どうせモブだろう"と思い考えるのをやめた。
生前も、なんの取り柄もなくて、かといって劣っているわけでもない…平凡を人間に表したようなものであった。
「それで貴方のポジションはーーー
ジリリリリリリリ
ーーー時間みたい。
残念ながらここまでよ。
あとはマニュアル作ったので指示通りにお願いね。ご褒美あるかもよ。」
目覚まし時計みたいな音が聞こえた。どうやら転生にも時間があるらしい。
それよりも一郎はご褒美はなんだろうと、少し考えた。
「ご褒美?」
「マニュアル通りにしたらね。」
「ご褒美って……」
すると突然一郎の周りが光り始めた。どうやら転生するみたいだった。
「では、頑張ってくださいな。」
その言葉を聞き、周りが一層光りそして一郎の意識は暗転した。
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誤字脱字があったら教えてください。
すぐに直しますので(⌒▽⌒)