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そして伝説が始まる

やっと書きあがりましたぁぁ!主人公がどんどんチートになっていくぅ!

 あれから数日経った。俺は村長もビックリのスピードで魔法を覚えていった。まぁ正直言って呪文を覚えるのは苦労したが、苦にはならなかったな。俺こういうの好きだし。

 あとは何故か魔力制御ができるようになった数日後に魔力が見えるようになった、何時でもというわけではなく、集中すれば、だが。村長にそのことについて話すとかなり驚いていたが「君ならありえるかもね」と言われた、どうにもこれは魔眼の一種らしく、俺にも何故いまこの魔眼が使えるようになったのかは分からない。身体能力、莫大な魔力、魔眼と続いて、俺の身体はかなりチートじみてきた。

 俺はかなり前、大体初日の腕で5m飛んだあたりから薄々感じてはいたが、もしかしてこの身体は神に与えられたチート能力なのでは?と考えている、というか多分そうだろう、アーノルドさんに腕で5m飛ぶのは普通かと聞いたら顔引き攣ってたし。

 ともあれ村長の魔法講座のおかげで最終的に俺は、【フレイム】などの火炎魔法、そしておなじみの水魔法、風魔法、土魔法、結界魔法、封印魔法、そして治癒魔法を覚えた。

 世界にはあと光魔法やら闇魔法やらあったりするらしいのだがエルフの里には使い手がおらず、呪文もわからなかった。

 そしてあと気になるのは、最大魔力量の増やし方だ。魔力が見えるようになって必然的に魔力量がわかるようになったが、俺の魔力は結構あった。エルフは人の数十倍の魔力をもっていて、そのエルフと同等の魔力量なら十分な量だろう。

 だがしかし、有るにこしたことはない。どれだけあっても無限という訳ではないからな。村長もその意見を聞いて、教えてくれることにはなった。


「えーと...アリス君、魔力量は一定の年齢を過ぎるとあまり成長しなくなるんだよ」

「でも増えない訳ではないんですよね?」

「本当に微々たる量だけど増えるには増えるよ」

「じゃあ大丈夫です、お願いします」


 最大魔力量の増やし方、それは意外と簡単なものだった。

 魔力を使う、それだけ。そうたったそれだけで増えるのだ、なんという親切設計。魔力を使うといっても魔法を使うという意味ではない、純粋に魔力のみを使うのだ。

 まぁ筋トレと同じように魔力にはちゃんとした鍛え方、もとい増やし方があるみたいだった。俺が教えてもらったのは、一定量の魔力を延々と、同じ場所に一定の圧力で集めるという方法だった。これが一番効率がいいらしいのだがこれがなかなか難しかった。一定量の魔力はすんなりクリアしたが、そのあと、特に一定の圧力をかけるところで何度も失敗した。少しでもムラができればそこから形が崩れ、一瞬のうちに魔力が霧散してしまう、俺は四苦八苦しながらもなんとか成功した。村長も「君ならできると思っていたよ...」といってくれたが、その顔には何かを諦めたような感情があった、どうした村長、悩み事か?

 俺の手の平に目をやると、そこには灰色のビー玉のようなものが転がっている。これは魔力結晶

というらしく、魔力の純度が高いほど色が澄んでくるらしい。ほかにも、属性を持った魔力、たとえば炎のルーンを通してさっきみたい魔力を集めると赤い魔力結晶が出来上がるらしく、こういった魔力結晶をそのまんま属性魔力結晶といい、ほかにも水は青、風は緑といった感じでそれぞれの魔力結晶が作れるらしい、これも純度によって色が鮮やかになっていくらしい。

 もちろんこの魔力結晶と属性魔力結晶はその魔力を一定の量で放出することができ、電池のような役割も果たすらしく、魔道具と呼ばれるものにはこの魔力結晶が使われているらしい。

 そしていろいろな用途で使われる魔力結晶や属性魔力結晶は高く売れるらしい。これは稼げるな。

 

 俺が魔法の練習を始めて一週間と少しが過ぎた頃、剣術の練習が始まった。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 場所は変わらず魔法の練習をしていた外壁近くの小丘、剣術担当のアーノルドさんは最初にあったとき格好だ。なんでも訓練でも気は抜いてはいけないそうだ、まぁ合ってはいるんだけどね、それ魔物と戦うときの装備じゃん。訓練用の装備で行こうぜ。


「今更だがアリス殿に教えられることなど私にあるのか?」


 ほんとに今更だな。


「いやいや、いろいろと教わることとかありますよ?剣の扱い方とか...」

「そうか?アリス殿の剣術はかなり精錬されていたようだが」


 いやあれ適当に振っただけだし、俺剣振ったのあれが人生初ですよ。

 俺はそういうことをアーノルドさんに言うと「ようは相手を倒せればそれでいい」というなんともいえない言葉が返ってきた。それはどうなんだ?とは思ったが、この世界では単純に流派を習っただけじゃ勝てないらしい、人間相手ならそれで事足りるかもしれないが、この世界にはあの猪のような魔物が存在するのだ。流派を習っても損はないが、そこから自分が使いやすいようにどんどん形が変わっていくため、最終的にはどの剣士も我流のような剣術になるらしい。それでも心配だったので、一応稽古は付けてもらうようにした。

 そして本題はここからだ。


「オーラ?」

「ああ、やっぱり知らなかったか。魔力の制御ができていないからまさかとは思ったが...」


 オーラ、日本でいうところの”闘気”や”覇気”だろうか。

 オーラは魔力と同じように生物が持っている力で、身体に纏わせて身体強化をしたり、そのまま相手にぶつけることもできるらしい。波○拳が撃てるよ!やってねたえちゃん!

 そしてそのオーラも魔力と同じように制御しなといけないのだが、魔力の制御の仕方とは全く違うらしい。魔力は考えて制御する、対してオーラは感じとって制御するらしい。「考えるな、感じろ」がモットーらしい、どこかで聞いたことがあるような言葉だな。

 と、いったところで日が沈み始めた。続きは明日だ。


 その夜、俺は寝る前に考えていた。「考えるな、感じろ」か、簡単には言うけど実際やるのはかなり骨が折れるな。

 あの何回も試してみたが、俺は一度も成功しなかった。

 そうだな...一回頭の中カラッポにしてみるか...

 カラッポに...カラッポに...


「............」


.................................................................


「..............................ん?」


 頭の中をカラッポにして、アホヅラを浮かべていた俺だがあることに気がついた。

 俺の体内を何かが動き回っている、いやこれは流れているのか?ただ血液のように循環はしていないようだ、木の主根と側根のように身体の中心から手足の先に向かって枝分かれしている。

 もしかしてこれがオーラか?

 ―――あ、ちょっとまって...睡魔が来た...あー...ね...むい.....


「スヤァ...(˘ω˘)」




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 翌日、俺はアーノルドさんに昨日の夜のことを話してみた。やはりあれはオーラで間違いないようだ。これで俺はオーラを感じることができたわけだが、操れるようになったわけではない。


「そこまでできれば普通は出来るぞ?...そうだな、これは私のやり方だが、オーラを身体の一部だと思えばそのうち動くようになるぞ」

「あ、できた」

「.....そうか、さすがだな」


 アーノルドさんはいつも以上に真顔でこちらを向いていた。どうしたアーノルドさん、そんなにみても俺は絶対に落ないぞ、難攻不落だぞ俺は。

 それは兎も角、アーノルドさんの言う通りにオーラを身体の一部と見立ててみたら案外簡単にできた、始めは自分と同じような手にしてオーラを動かそうとしたら魔力がでてきたので、俺ははじめからそこにその形オーラがあると仮定してみた。するとどうだろう、俺はなにか新しい感覚のようなものを感じた、見るとそこには淡く光る手があった。そのまま自分の身体を触ったり、地面を触ったりしてみるとなぜか感覚があった。つねっても痛みがなかったところをみると、痛覚はないらしい。

 考えるな、感じろ。

 今でもよく分からんが、多分これはアーノルドさんがいったように、オーラを自分の身体の一部として動かせ、という意味ではないだろうか。簡単にいえば人が腕を動かすときにいちいち頭で考えないように、オーラも同じように動かせ、というかんじだろ。出来るやつからすればそうなんだろうが、そうじゃないやつから見れば訳が分からん言葉だな、まったく...わけがわからないよ。


「ふむ...素晴らしいな、これは」

「そうですか?」

 

 ほぅ、そんなに素晴らしいかね。ま、この身体だからどうせオーラもすごいんだろうなと思っていた俺はあまり驚きはしないが。

 

「あぁ、これならすぐにレイドまでいけるだろうな」

「レイド?」


 聞くところによると、オーラにはいろいろと種類があるらしい。

 まずは基本形の「ノーマルオーラ」、そしてオーラの性能をそのまま上げたような「ハイオーラ」、戦闘に特化した柔軟な「バトルオーラ」、そして奇襲や襲撃に特化し、さまざまな効果を持ち、かつ攻防に優れた「レイドオーラ」の4種類だ。

 アーノルドさんが言ったレイド級とは、このレイドオーラのことだ。レイドオーラはそれ自体を打ち出したりはできないが、使用者の気配や足音を消す効果があるらしく、さらに攻撃力、防御力共に4種中トップであり、奇襲や襲撃、さらには暗殺にも使われるということだ。まぁレイドオーラが使えるやつが暗殺者なんぞには滅多にならないらしいが。

 そんなレイドオーラだが、4種中で一番使う難易度が高いだけで圧倒的に強い訳ではない。たしかに攻防には優れ、さまざまな効果を持っているいるが、使い勝手はノーマルが一番であり、ハイオーラはノーマルの強化版、バトルオーラはレイドオーラに次ぐ性能でありながら、攻撃力が高いため、オーラをムチや剣の形にして攻撃できるらしく、レイドオーラのダントツトップというわけではないみたいだ。


ノーマル:使い勝手がよく、使用者が最も多い。だいたいなんでもできる。

 ハイ :ノーマルの強化版、次いで使用者が多い。

バトル :ノーマルより使い勝手は少し落ちるが、その他の性能がかなり上がっている。オーラのみで攻撃することも可能。

レイド :使い勝手は悪く身体や武具に纏わせるくらいしか出来ないが、その他の性能は4種中では飛び抜けており、さらにさまざまな特殊効果を持つ。


 こんな感じだ。

 ちなみにアーノルドさんはハイオーラまでしか使えないらしい。もともと身体能力の低いエルフという種族の中でみればものすごいことらしいが。

 というかオーラの使えない状態で俺はあの猪をぶった切ったんだな...ハイオーラを纏ったアーノルドさんとエルフ数人でも苦戦するあの猪を、俺は一人で十数頭倒したのか...ヤバすぎだろ俺の身体...

 オーラの使い方は習得したらすごいことになりそうだ。

 数日後、俺はオーラ4種類をすべて使えるようになっていた。



 その後も数週の間、俺はエルフの里に滞在した。その間、世界のすゝめをきちんと読み直した、そしてわかったことがいくつかあるがまずはこの世界の時間の流れだが、地球と全く一緒だそうだ。単位もアラン語だから良くわからんが、地球と一緒だと思っていいらしい、良かった。

 他には、アーノルドさんに剣の稽古に付き合ってもらったり、狩りに行ったり農作業したりしてる内にエルフの里のみんなと仲良くなったりした。もうこの里は俺にとって故郷のようなものだ。

 だがいつまでもここにいるわけには行かない、俺はこの世界を見て回ってみたい。だから俺はこの里を出ることにした。

 そして今日は俺がエルフの里を出る日だ。服装は俺がこの世界に来た時と同じだ。村長には「君はもうこの里の者だ」と言われた、里のみんなも同じように思ってくれているらしい、嬉しすぎだぜコンチクショー。

 俺はアーノルドさんに言われた通りに進み、この世界に来て始めてこの森から出た。俺の身体には傷一つついていない、成長したな...

 広がる草原、視線の先に小さく見える影はアーノルドさんが言っていた街だろう、俺は森の方を振り向く、そして小さく「行ってきます」と呟くと街に向かって歩き出したのだった。




もう少し...もう少しで序章が終わります!!!やったぜ!!!

次はまた一週間後になる可能性が高いです!すいません!


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