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第43話 セイジョサマー

久しぶりに書いたので文章がエライこっちゃになってますが、勘弁してつかぁさい!

ギルド内は先ほどよりも騒がしさが増している、その視線の先には俺。そういえば”黒剣”とか呼ばれてたな、特にかっこよくないし、黒とか付ければ良いと思うなよ。

俺はそんな騒がしいなか、呆けている受付嬢にパーティーの作成を申し込む。


パーティーとはその名からご存知のとおり、複数の冒険者の集まりを指す言葉だ。別にギルドを通さないで個人で適当に作ってもいいのだが、ギルドを通した正規のパーティーと非正規とではかなり差が出てくる。

たとえば依頼だ、ギルドには多種多様な依頼が存在する、採取だったり討伐だったり、その中でも集団限定の依頼、つまり正規のパーティーのみが受けることのできる依頼が存在する、護衛依頼もよくパーティー限定で出されることがおおい。他にも収入と安全が確保しやすくなる、集団(パーティー)限定の依頼は比較的報酬の額が高く、そうでなくてもソロで魔物を狩るよりも複数人で狩ったほうが効率が良いし、はるかに安全だ。

基本的にメリットしかない中で非正規のパーティーを組んでいる奴は大体が阿呆だ、良くそれで揉め事も起きているらしい。パーティーを組むデメリットはやはり報酬の配分だろうな、人の欲は底がないし、ソロで活動したことがない冒険者はパーティーの利点と欠点をしらないでホイホイ組んで揉め事を起こして解散することも多い。

まぁ俺はクレアと2人だけのパーティーだからそんなことはないが。

パーティーのランクはメンバーのランクの大体平均だ、俺がB-、クレアがE-ということで俺たちのパーティーはD+ランクになった。B-とE-というランク差が激しいパーティーはなかなかに珍しいそうで、ランクの判定は戸惑っていた。

俺は騒がしいギルドの中、若干オロオロしているクレアの手を引きながら適当な依頼を受ける。

俺が受けた依頼はEクラスの魔物であるブラックウルフの討伐依頼だ、さすがにいきなりCランク程度の依頼を受けるわけにもいかないからな。

ちなみに受けない理由は、クレアが危ないからじゃない、面倒事に巻き込まれそうだからだ。封印が解けて(壊れて)エルフの能力を取り戻した?クレアなのだが、それから俺が暇を見つけてクレアに魔力操作について教えてみたところいとも簡単に成功させてみせた、村長が俺にやってくれたようなことは俺がやると危険なため、言葉で教えることしか出来なかったのだが、本能かなにかで感じ取ったらしい。

そのまま魔法の使い方も教えていく、適正が関係あるのか、風魔法意外では使えないものも多かったが、風魔法は基本的に全て使えるようだった。それに万が一にも備えているし、よほどのことがない限りは危険はない。




まぁそんな訳でギルドでの視線をやり過ごして俺たちは”魔の森”へ向かったのだが……


「おかしいな……」

「どうしたの?」

「いや、森が静かすぎる……いつもならもっと騒がしいはずなんだが」

「モンスターがどこかへ行っちゃったのかな?」

「ゴブリンやブラックウルフは縄張り意識が強いからな……そう簡単に自分の縄張りを放棄したりはしないはずだ」


森に入ってはや数十分、魔物の気配ゼロ、エンカウント率0だ、どんな乱数調整だよ。

俺は魔物も追いかけて狩るというのはあまり好きじゃない、どちらかというと俺に悪意を向けてくれないと殺りにくい。そう……例えばあの、数人のゴブリンを連れた静かに佇むゴブリン、あんな風にされると俺は手が出せなくなる。


「レイク、あの子がなにか言いたいみたい」

「……あぁ、みたいだな」


クレアはエルフが持つ”心の色”を読む魔眼を持っている、そのおかげであのゴブリンが只者ではないということが分かっているのだろう、先ほどまではゴブリンと言っていたのが”あの子”になっている。

兎も角、あのゴブリン……明らかに知性の色が見える、元々ゴブリンは知能の高い魔物だが、人間や竜に比べれば遥かに劣る、人間や獣人の雌を見ればすぐに襲いかかる様にな。しかしあのゴブリンにはそんな様子は見られない、後ろのゴブリンも同様だ。


「なるほど、固有種か」


固有種は基本的に知能が高い、端的に言えばもし固有種は喋る、カエルだろうがなんだろうがな。おそらくはあのゴブリンもそうなのだろう。俺は取り敢えず敵対しない意思を見せるために両腕を軽く上にあげる、クレアにも同じことをするように伝えた。


「何か目的があるのか?」

「……お前タチは他のニンゲンとは少しチガウな」


俺が固有種らしきゴブリンに尋ねると、拙いがきちんと返事が返ってきた。間違いない、こいつは固有種だ。


「普通ならオレを見たトタンに襲いかかってクルのだが」

「他の人間は知らんが、俺はお前が襲ってこない限りはなんもしねぇよ」

「クハハッ!オモシロいヤツだ!」

「それで?なんか俺たちに用があるんじゃないのか?」

「ン?……イヤ、そういうワケではないのダガ……最近森の向こうが騒がしくてナ、お前タチもアレとオナジかと思ったが……イヤ、ソモソモ片方はセイレイ、か?」


……なるほど、クレアには俺の魔法がかかっていてかなりの実力がないと見抜けないはずなのだが……こいつはかなりの実力者らしいな。そもそも固有種は昔でも最低Bランクはあったからな、Eランクの魔物の固有種がA、Bランクとかよくあったからな。

このゴブリンもそれほどかは知らないが、恐らくいまのギルドでもA+……いやもしかしたらSクラスまで行くんじゃないのか?

それはとにかく、森の向こう側が騒がしい?どういうことだ?


「アア、どうもヒトリのニンゲンモドキを数百人のニンゲンが追いかけていてな、そのセイで森が荒れてしまって、少しクジョしてきたところナノダ」

「人間もどき?なんだそりゃ」

「ヨクは知らないガ、何だったカナ……そうそう”セイジョサマ”と呼ばれていたな、セイジョサマとはバケモノかなにかなのか?」


”セイジョサマ”は恐らく”聖女様”なのだろう……頭が痛いぜ、近頃俺の心的外傷(トラウマ)が掘り起こされてばかりいるように感じるのだが……

聖女様を追いかけているのは教団、教会とかそんなかんじの奴らだろう。時代は変わってもやることは同じらしい。


「分かった、俺がなんとかしよう」

「ホントウか?……というかデキルのか?」

「あぁ、まぁな」


本命は聖女様だが……


「……ワカッタ、お前はナゼだかシラナイが信用デキそうだ、オレのカンがそういってイル」

「いい勘してるよ、お前」

「クハハッ、ホラもってイケ、これで他の奴らからジャマされなくなるはずだ、オレがシヌまでは……だがナ」


そういってゴブリンが投げてきたのは一つのペンダントだった。ペンダントは質素だったが、いまの人間では到底真似できないような代物だった、糸は普通の糸に見せかけて魔力で編んであるし、なんか付いてる真珠みたいなのはまさかの魔力結晶だった。その周りにはツメらしきものがついている、これさえ無ければ……


「趣味悪いな」

「ソウ言うな、オレのセンスは他の奴らにはウケがイイんだぞ」

「マジかよ」

「ソウダ、自己紹介がマダだったな。オレの名はデゥイ、まだ生まれて1年ほどだ」


1年か、それで去年とはまるで違う雰囲気なのか……いや、生まれて1年でこれならこいつはかなり大物になるぞ。あいつが聞いたら喜びそうだ……

ゴブリンには俺の【ハイド】が効いていないようだったが、一応仮面は外しておく、失礼だしな。


「俺はアリスだ、んでこっちは」

「はいはい!クレアです!」


俺が指を指すと、先ほどまで空気と化していたクレアは俺と同じように仮面を外してから名前を言った。

そのあとは忘れないうちに仮面を付け直したが。


「アリスとクレアか、覚えてオクよ」

「あぁ、デゥイも達者でな」


俺たちはそういってデゥイと別れた。




「さて、と。すまないが急用が入った、街に戻るぞ」

「え?森の奥に”セイジョサマー”を探しに行くんじゃないの?」

「あ?お前を置いて行くんだよ」


付いてくる気だったのかよ……


「やだよ!付いていく!」

「危ないから却下」

「私強いもん、そこらへんの人たちには負けないよ!」

「いや……そういう問題じゃ……」

「アリス!」

「あぁ分かった分かった!連れていきゃイイんだろうが」

「やった!」

「そのかわり俺から離れるなよ?」

「了解!」


俺がそういうとクレアはいつものように俺にしがみついてくる、俺はクレアを引き剥がしてから気持ち強めにチョップをかました。

どうもみなさん!期限ギリギリに更新した作者の僕ですよ!お久しぶりです!遅くなって申し訳ないです!

ひっさしぶりに書いたせいか、自分でも何が言いたいのかよく分からない文章になってますが、落ち着いたら修正する予定です、特に最後の方……

これはひどいと思った(小並感)


次回更新は一週間以内を保険として、4日以内を目安にしていきます!

それでは!

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