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第40話 日常詰め合わせ

描写不足があったので、前話とちょっと前の話を修正してます。

 クレアとジェニーが誘拐され、シイラが瀕死の重症を負うという事件が起きてからもう数ヶ月が経った。

 その後は懸念していた長耳からの接触もなく、他の盗賊が来るわけでもなく、これといって事件は起きなかった。強いて言えばクレアたちを連れ帰った次の日に俺が流行り病(風邪)にかかったことくらいだろうか、去年は危うく死にかけたが今年は数日寝込むだけだった、進歩してるんだよこれでも。

 俺のこの身体は果てしなく弱いからな、オーラがあるからこそ自由に行動できるがもしオーラが使えないと俺の身体能力はそこらの同年代の女子の半分くらいしかないからな。

 それは置いといて、あの後事件が起きることはなかったが、ジェニーとシイラが軽い男性恐怖症になってしまった、特にゴツイ感じの野郎が苦手らしい、おっちゃんを見てビクついたときはおっちゃんはかなりショックを受けていたのを覚えている。まぁ今ではかなりその症状も軽くなっているし、あと1年もすれば大丈夫だろう。


 そして現在4月、恒例の実力測定の時間ですよ。

 今回の俺の記録はこうなった。


 ==============

 氏名:アリス・エステリア


 性別:女


 魔力:38545

 筋力:E

 体力:E+


 適正

 火:SSS

 水:SSS

 風:SSS

 土:SSS

 光:SSS

 ==============


 やっと一年前のクレアの魔力量と同じくらいか、しかし魔力が増えるのは大体15歳から16歳までだ、いまのペースだと一年で大体3万くらい増えてるから単純に計算するとあと6万から9万くらい増えるのか。魔力の成長がそれで完全に止まるわけではないが、それ以降はかなり育ちにくくなってしまう。もうすこしペースを上げる必要があるかもな……俺の【ステータス】で確認したところ、いまの俺の魔力はAだった、これで昔の一般的な魔法使いの平均かな。

 ちなみに現在の魔法使いの魔力量の平均は大体500前後、ぶっちゃけ話しにならない。魔法使いの中でも所謂エリートに分類される宮廷魔法使いでも平均が1000前後だということだ、この魔力量だと【フレイム】一発打てるかどうかだな。魔法武具は少ない魔力で魔法を行使するのにも一役買っているらしい。

 それよりもクレアだ、実力測定の後にクレアがガタガタ震えていたので気になってどうしたのか聞いてみたら、測定結果がおかしいとのことだった。

 ちなみにクレアに聞いた結果がこちら


 ==============

 氏名:クレア・フェイシス


 性別:女


 魔力:356245

 筋力:D-

 体力:D+


 適正

 火:A+

 水:B

 風:SSS

 土:B-

 光:S

 ==============


 うん、知ってた。おそらくあの事件でクレアにかかっていた封印が壊れたことが原因だろうな、俺の魔力の10倍ということはエルフの平均魔力量とおなじくらいだな。各魔法の適正値が上がっているのも同じ理由だろう、おそらく闇や雷といった属性も使えるようになっているはずだ。

 そもそも魔法の属性の適正というのがイマイチ理解できない、昔は得意不得意というよりも好き嫌いがあって、使わない属性がある魔法使いは多かったが、別に使えない訳ではない。基本的に全属性を中位まで覚えているのが普通だ、それに上位、最上位の魔法も、魔力が足りるか足りないかの問題があるだけで本当に才能があるやつしか使えない魔法はごく僅かだったはずなんだが。これも人間が弱体化してるのが原因なのだろうか、別に俺が困るわけではないからどうでもいいんだが、気になる。

 まぁ実力測定の結果はいつも通りサバを読んで提出したから特に問題はないんだが……こんどクレアに魔法でも教えてみるか。




 そんなこんなで最近は平和な日常が続いているのだが、最近俺の身体に変化が訪れた。

 ちょっと身体が成長した、やったぜ。どことは言わない、強いて言えば全身。

 きっかけはクレアだ、いつも堂々と入ってくるのですでに慣れてしまったクレアとの混浴中、身体を洗う俺にクレアが湯船に浸かりながらこう言ったのだ。


「あれ?アリスちょっと胸大きくなった?」


 言われてみれば……そうなのかもしれないが、そもそもなんでお前が俺ですら気づかない変化に気づくんだよ、おかしいだろ。

 ちょっと測ってみると確かに成長していた、微かにだが。ついでに身長も測ったがそちらも少しだけ伸びていた、以前まで全く伸びなかったのに伸び始めた。

 帰ってきたぜ俺の成長期!いまの俺の身長はまだ150センチという高き壁に阻まれており、未だに140後半を彷徨っている。クレアが俺の身長も越えたときには死にたくなりました。ちなみにレイザックは未だにメキメキと成長を続けており、もうすぐ170センチに届くそうだ。少し前にレイザックに冗談で「俺の身長と交換しようぜ」と言ったら本気で断りにきたからきちんとシメておいた。




 そして翌日、こんな時期だが我がクラスに編入生、所謂転校生という人物がやってきた。青白く、ウェーブのかかった長髪に整った顔を持つ美少女な彼女の名前はマリアンヌ・ラキュール、ここから遥か西に領地を持つラキュール伯爵の御子女なんだとか。彼女はここから遥か西に位置するベガル学院からこのシルバニア学院にやってきたらしい。

 実家がベガル学院に近いため、そちらに行っていたそうなのだが、なぜこの学院にわざわざ来たのか。その理由はすぐに分かった。


「レイ!」

「マリア!?」


 どうやらレイザックの知り合いらしい。聞くところによると2人は幼馴染らしく、しかもレイザックと彼女は俗に言う許嫁らしい。レイザックの実家は魔法の名家だと聞いているが貴族ではなかったはずだ、貴族と平民が結婚するなんてあるのかと思ったが、割りと多いらしい。名のしれた商人や、魔法や剣術の名家は貴族と同等の扱いを受けるらしい。あくまでこのティリス王国内だけでの話だが。

 まぁそんなわけで授業中の席は離れてしまったが、授業が終わり休み時間になるやいなやすぐさまレイザックに飛びつくマリアンヌ。マリアンヌに犬の耳と尻尾が見えるのは俺だけだろうか。レイザックも嫌そうに振舞ってはいるが、顔を見れば本気でないことはわかる。

 そんな2人を見ていたらクレアも抱きついてきた……いや、いつもされてたわ。


 というわけでレイザックにマリアンヌを紹介してもらった。


「マリアンヌ・ラキュールですわ、よろしくお願いいたします。気軽にマリアとお呼び下さい」


 マリアはそう言ってスカートを少し持ち上げて礼をした、おぉ……貴族っぽいな。俺のクラスにはもう何人か貴族がいたはずだが……記憶違いだったようだ。

 マリアの丁寧な動作をみて、クレアはガッチガチに緊張してしまっている。


「ど、どーも。クレア・フェイシス、です!」

「アリス・エステリアだ、よろしくな、マリア」

「はい、よろしくお願いいたします!アリス様、クレア様!」

「よよよよよよろしくね!マリアしゃま!」

「落ち着けクレア、マリアも様なんてつけなくていいぞ」

「そうですか?ではアリス、とお呼びしても?」

「良いよ、クレアもそれでいいだろ?」

「ひゃい!?」

「ふふ、レイに聞いたとおり面白い方たちですね」


 どうやらレイザックはマリアと文通をしていたらしい。しかし聞いたとおりの面白い方て、お前手紙になんて書いたんだよ。ちなみに手紙自体はそんなに高くはない、時間は少しかかるが、この世界には霊獣車があるからそれほど労力はかからないからな、むしろメール何かがない分手紙が庶民にまで普及している、さすがに文通するまではいかないがな。


 その後、マリアが編入してきてからは、俺たちはいつもの俺、クレア、レイザックのメンバーにマリアを加えての4人で行動することが多くなったのだった。

はいみなさん!3日以内を守れなかった作者の僕ですよ!

ちょっと今回はどう話しをつなげるか迷っているうちに時間が過ぎてしまい遅くなってしまいました(言い訳)

そして新キャラ登場、いつものように使い捨てのキャラじゃあありません!2章で出てきたキャラもどうにかして再出演させたい!でも話しが浮かばない!


???「さぁ、ネタの浮かばない作者はどんどんしまっちゃおうねー」


!?



次回の更新は一週間以内、出来れば早めにあげたいところ……


茶番乙!お気に入り登録、評価もよろしくお願いします!

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