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一難去ってまた一難きてる途中にもう一難来た

お久しぶりです!何日ぶりですかね、毎日投稿?なんですかそれ、美味しいんですか?

それはさておき、さらに文章がさらにごっちゃになってきた、読みにくい。

そして今回から文が若干ゴリ押し気味です許してください。早くこの章終わらせたい。

 弓を引き絞ったエルフに取り囲まれた俺、大ピンチである。

 この窮地を救ってくれたのは他でもない、俺が助けた緑髪エルフの少女だった。

 おおう...女神のようだぜ...


「彼は私の恩人です!手を出すことは許しません!!」


 少女には先程までのオロオロした弱々しい雰囲気はなく、凛々しい感じになっている。俺のためにこんなに必死になって...うっ!涙が...!

 それは兎も角、俺を取り囲んでいるエルフ達はその少女の一声でいろいろと困惑しているようだ、そしてエルフ達のなかでもひときわイケメンなエルフが少女に反論した。


「お言葉ですが姫よ、この者は人間。人間を信用していいことなどなかったではないですか。たとえこの者が姫を助けたとしても、それが我々を油断させる為の罠ではないと言い切れる根拠がございません」

「この者の身の潔白は私が保証します」

「姫の御意見だけで、里の者全員を危険に晒すようなことはできません」


 おうイケメンエルフ、いきなり出てきて何言ってやがんだ、ぶっとばすぞお前。それに人間どんだけ信用されてないんだよ、俺の予想は大体合ってたのか...。

 んであのエルフの娘、姫とか言われてたな。やっぱ緑髪は特別だったのか。

 それそうと俺の状況は大して変わってない、やだこのエルフ頭硬すぎ、なに詰まってんの?ダイヤか?焼くぞお前。

 姫様は、ぬぐぐ...というような顔をしている。大丈夫なんだろうか...何もできない俺がいうのもなんだが大丈夫なんだろうか。

 姫様はだいぶ焦っているように見えた。俺の中の危険感知センサーがビンビンだぜ、嫌な予感がしますね。


「取り敢えずここから離れましょう」

「いえ、この者のことが最重要です」

「またワイルド・ボアが出てきたらどうするんです?」

「ここには里の中でもひときわ魔法に優れた者が集まっております、あのような魔物の1匹や2匹どうにでもなります」


 姫様はどうもここから早く離れたいらしい、そしてそこで倒れているグロイの名前が分かった。

 ワイルド・ボア...なんというか、The・猪だな。

 そんなことを考えている俺を置いて話が進んで行くなか、姫様は諦めたように言った。


「来ちゃいました...」

「何が来たんです姫様」

「ワイルド・ボアが...」

「姫様、我々を侮ってもらっては困ります。先程も言いましたが――――」

「20頭ほどこちらに向かってきています...あと10秒ほどでこの場所に到達します」

「「「!?」」」


 .....え?なんて?ちょっと僕考え言してたから聞き間違いしちゃったなー、え?何が何頭来るっていったの?ワイルド・ボアが20頭?いやいやいやいや、これは聞き間違いだわ、そうだわ絶対そうに違いな―――


....バキ...バキバキ


 俺の後ろの木々の奥から、近づいてくる木が折れる音と大量の足音。

 次の瞬間、いきなり気が爆発したと思ったら、中からさっき殺った猪と同じやつが5頭ほどこっちに突進してきた。

 素早く避ける周りのエルフ!俺は座ってる!猪突進してきてる!あ!これ避けれない!!


 俺の身体が飛んだ、I can fly、視界がぐるぐる回って、うわ気持ち悪くなってきた...あれ今俺何してたんだっけ?


 猪に吹っ飛ばされた俺は、その先にあったデカイ木にぶつかる、それと同時に俺の正常な思考回路が無事帰還した、ちなみに身体は多少痛いがそれといった外傷はなかった、腕が折れたわけでもないし脚がなくなったわけでもない。

 例えると力が強い友達に軽く背中ドンされたのと同じような感覚だ。

 なので俺は何事も無かったかのように平然と立ち上がった。俺も囲んでいたエルフは驚愕の目を俺に向け、猪もどこかうろたえているようか気がする。

 しかし俺の身体はどこまでも高性能だな、身体能力に関しては多分チート級だろう。腕で5m飛んだり、猪にぶっ飛ばされてほぼ無傷とかここが異世界だとしても流石に異常だろう、多分。

 さて、自分の身体の考察については後ほどするとして、まずはあの猪の群れをどうにかしないといけないだろう。

 俺は剣を鞘から抜こうと腰に手をやるが、そこに剣は無かった。

 剣は吹っ飛ばされた拍子に鞘から抜けたのだろう、あの猪の傍の地面に綺麗に刺さっていた。


「ブフゴッ!フゴゴッ!」


 そんな俺を見て猪は突進しようと前足で地面を蹴っている。

 こうなりゃ素手で行くしかないか?この身体ならあの猪とも対等に渡り合えるかも知れない、ちなみに逃げるという選択肢は頭に無い。

 

「ブルルラァ!!」


 猪が突進してきた、迷ってる暇なんかない。

 取り敢えず、あの猪の顔面ぶん殴るか。

 俺は腕を構え、軽く助走をつけて猪に合わせる。


「ぶっ飛べぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「フゴッ!?」


 俺の拳は猪の顔面にクリーンヒットした。

 そして猪が浮いた、俺はそのまま押し切る、猪はその巨体を回転させながら後ろの仲間の中に突っ込んだ。猪達の声から混乱が見て取れる、自分達と同じ身体が飛んでくるなんで思わなかったんだろう、俺も飛ぶなんて思わなかった。この身体スゲー!

 俺はその隙に少し先にある剣を地面から抜いた。

 地面から抜かれたその剣の刀身は輝いている、いける、俺はそう思った。


 俺はその後、猪を十数頭狩った。4、5頭は、俺が仲間を次々と屠っていく姿を見て恐れをなしたのか、森の奥へ逃げていった。俺も戦闘中のことはよく覚えていないが助かったから良かったとしよう。

 俺は無傷、エルフ達も軽傷を負ったやつがいたがその程度で死者は一人もいなかった


 俺が最後の猪を殺り、剣についた血糊を落として鞘にしまうと、エルフの姫様が声をかけてきた。


「2度も助けられてしまいましたね...」

「別にいいですよこれくらいは。まぁ、自分でもここまでできるとは思っていませんでしたがね」


 猪を十数頭も倒せるとはね。

 姫様とそんなことを話しているとエルフのイケメン隊長がこっちに来た、帰れ。


「名は...?」

「はい?」

「貴方の名を聞いている」


 イケメン隊長が俺に話し掛けてきた、うわぁ...くっそイケメンなんだけど死んでほしい。

 それはそうと名前か、そういえば俺、姫様の名前も知らないに名乗ってもいなかったな、まぁいろいろあったししょうがないだろ。


「あぁ、名前ね。俺の名前は―――」


アリス・エステリアです


 うん?誰ですか?え、あれなんでだ?俺の名前を言うよりも先にこっちの、この知らない名前が当たり前のように出てきた。

 なんでだろうか。

 いやでも待てよ、俺は異世界にいるんだし別に日本で使ってた名前を使わなくてもいいのか、容姿も全然違うし、アリスって名前が女の名前みたいなイメージがあるけどもう名乗っちまったし、考えるのも面倒だからもうこれでいいや。

 よし!俺の名前は今日からアリス・エステリアだっ!

 

「そうか、ではアリス殿。よろしければ貴方を我がエルフの里に招きたい」


 おぉう急展開。


「エルフの里、ですか?」

「はい、エルフの里とはその名の通り、我々エルフが暮らす集落の名です」


 エルフの里かぁ、どうしようかな。このまま一人で居てもこの森で迷うだけだしなぁ、エルフってなんとなくこの森についても詳しそうだし、この森の出口とか道とか聞けるかも知れないな。

 よし行こう、エルフの里行こう。

 だがしかしここで一つ、俺の脳裏に一つの疑問がよぎる。

 そうだ、このエルフ達が初めに俺を取り囲んだときに見た目には明らかに俺、というか人間に向けての敵意があった、それなのにわざわざ人間の俺を自らの集落に招き入れようというのだ。

 罠か、罠なんだな?


「いえ、遠慮しときま――――」

「それは良いです!さぁアリスさん!私たちの里に来てください!」


 姫様ぁぁぁぁぁ!!

 俺が拒否ろうとした瞬間に言ってきやがるとは、こいつ...狙ってやがる!

 しかも、姫様は俺よりも数十cmほど低いその身体を活かして上目遣いで攻めてきた。

 くそっ!かわいい!!おのれっ、しかし俺は屈しない!俺は断固として拒否するぜ!


「だめですか...?」

「OK分かった、一緒に行こう。すぐ行こう」


 ダメだろう、上目遣いから涙目とか反則だろ。

 姫様のかわいさに釣られてOKしちゃったよ俺...いやもうなんか考えるの面倒になってきたな、もういいや、姫様を信じよう。

 これが吉とでるか凶と出るか...


 そんなこんなで俺は、エルフの団体と共にエルフの里を目指した。

もともと序章は2、3話の予定だったんですけどね、もう数話続くことになりそうです。

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