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あなたは誰ですか?エルフですね分かります

お気入り登録をしてくださった方ありがとうございます!感激!!!

そしてこのサイトの仕組みが若干理解できていない作者。どうしたものか...


 現在、俺はあの悲鳴が聞こえた方向に走っている。のだが、なにせ今俺が走っているのは森の中、しかもこの森、日本の山を想像してたけど全然違った。日本の山に比べて木が生えてる感覚が狭いし草も背が高い、何が言いたいかというとこの森、かなり走りにくい。

 俺の身体は動体視力も優れているようで、木の幹は避けているが枝とか腐った倒木とかは、構わずに突っ切っている、おかげで体中傷だらけだ。

 俺が走り始めて少し経った頃に、獣の咆哮のようなものと、女性の声が聞こえてきた。女性はどうやら魔法を使っているらしく爆発したような音も聞こえてきた。魔法か、見てみたいな。


 そしてしばらくして俺は少し開けた場所にでた、俺は少し高いところに出たようで周囲が見渡せた。所々に焼け跡が見て取れる、たぶん魔法だろう。そして開けた場所の中心当たりに、あの悲鳴の主であろう少女を見つけた。ローブのフードを被っていて顔は見えない。

 そして彼女の見つめる方向には巨大な猪のような怪物がいた。魔物と呼ばれる生物だ。他の魔物がどういった体格をしているかは知らないが取り敢えずあの猪は強そうだった。

 おそらく日本で見れるの猪の数倍の大きさだろう。その巨大な猪が全力で突進してくるのを想像すると、一度トラックに惹かれかけた経験を持つ俺は背筋がゾッとした。

 そう言っている間に猪は彼女に突進していった。彼女はそれを避けつつ手の平を猪に向けて呪文の詠唱を開始した。


「我が力を喰らえ!炎を我が手に!我が道を阻む者を打ち砕く!【フレイム】!」


 瞬間、彼女の手の平から30cm程の火球がなかなかの速度で打ち出された。

 猪は彼女の方を向くと同時にその火球に真正面から衝突し、火球は爆発した。火球の爆発の熱気はその場から少し離れている俺にも伝わってきた。


「すげぇ...」


 あれだけでチートみたいな気がする。あんなのくらったら俺の身体なんぞ爆散しそうだ。

 ていうかもしかしてこれ終わったんじゃね?さっきまでは当たらなかっただけか。まぁ助けがいらなかったのならいらなかったでいいんだが。

 だがそう簡単には行かないのが異世界だ。ここが元の世界なら、あれだけでティラノでも屠れそうな勢いだがここは異世界だ。

 猪は無傷だった。

 いや、正確には傷は付いていた、猪の頭は血まみれだった。しかし傷がどこにも見当たらない。おそらく自己再生だろう、それにしても凄いスピードだな、あの血の量からしてかすり傷って感じじゃなさそうだしな。

 一方、その猪を見た彼女は顔を青くして猪を見つめている。彼女は腰が抜けたのかへにゃりとその場に座り込んでしまった。

 

「っと、呑気に観察して暇なんか無かったな。早く助けないと」


 実際俺がどこまで戦えるかは良くわからんが、いざとなれば少女一人抱えて逃げるぐらいはできるだろう。

 俺は腰の剣を鞘から抜いて高台から猪に向かって飛んだ。猪は彼女を捉え、突進しようと身構えている。


「させっかよおおおおおお!!!!!」 

「ブルァ!?!?」


 俺はそのまま空中で猪の身体に刃を立てた。

 俺の手に、剣が猪の肉を切り裂いていく感触が伝わってきた。かなり気持ち悪い、好きになれそうにはないな。

 そして俺はそのまま剣を振り切って地面に衝突した。そのまますぐに猪の方をみる。

 猪は倒れていた、絶命している...だろう、そして俺は猪の首を切り裂いたらしく、しかも微妙に切断しきれていなかったために猪の頭がターザンしてた、それだけ言えば伝わるだろうか。

 あぁ、もう少し詳しく言ってやろう、切り口からはピュッピュッと血が出ている、さらに首を切り裂いたと言っても頭の上のほうは猪の頭蓋骨を真っ二つにしていたらしく、切り口からはグジョっとした訳の分からないものが飛び出ている。匂いも相当生臭い。

 はっきりいってグロイ、R-18Gでも納得だ。俺も吐きはしなかったが気分は悪くなった。当然だろう。むしろ吐かなかった俺を褒め称えて欲しいくらいだ。


「あ、あの....」


 俺が剣を鞘に収めた直後、不意に横から声が聞こえた。あの魔法を放ってた少女だ。

 それにしてもさっきと随分感じが違うな、呪文を唱えてたときはかなり気迫があったのに、いまは俺を見てオロオロしている。

 そして美少女だった。綺麗な肌には砂がついている、そして髪の色が緑色だ。おかしいだろ、どういうことだよ。いやまてよ、ここは異世界なんだし魔力がどうとかで色が変わってくるのかもしれないな、納得納得。


「あ、あのー?大丈夫です、か...?」


 おっとすっかり考え込んで、忘れてた。

 彼女の目には恐怖が見て取れる、まぁあんな猪に突進されて、しかもあんな強そうな、魔法も効かないような奴に恐怖心を覚えないってほうがどうかしてるぜ!

 そして彼女の耳に気が付いた。耳が尖っている種族......エルフ?もしかしてエルフ?この娘エルフなのー?


「あ、あぁ。大丈夫ですよ...。あのーところで貴方はもしかしてエルフですか?」

 

 俺は少女に率直に聞いた。

 これがいけなかったのだろうか。そういえばエルフは人間嫌いとか聞いたことあったな。

 なんにせよ、少女はかなり怯えてしまった。それこそあの猪とは比べ物にならないくらいのものだ。いやでもちょっとエルフですか?って聞いただけでここまで怯えられると正直傷つく。ぐすん。


「.......」

「.......」


 おう気不味い、なんだろうこれ、どうしたらいいんだろう。俺から話かけたほうがいいのか、いやでも俺に対して怯えてんだからどうしようもないだろう。

 そして次の瞬間俺の目の前に一本の矢が刺さった。


「おわぁああ!?」


 俺は驚きすぎてそのまま後ろに倒れ込んでしまった。

 そしてその隙を逃すものかと言わんばかりに俺の回りを、弓を引き絞った男が囲んだ。全員耳が尖っている、髪の色は緑じゃないが、全員エルフか....多方この娘を探しに来た捜索隊といったところだろう。問題はそいつらが俺を取り囲んでいるということだ。

 アレだ、俺は「世界のすゝめ」で種族に書かれたところは飛ばしたから知らないが、おそらくこの世界でもエルフは稀少なんだろう。ということは、エルフを奴隷にしてあんなことやそんなことをしている人間がいるかもしれない。なるほど、大体つかめてきたぞ。

 俺、エルフを奴隷にするために捕まえに来た人間だと思われてるわ。あー絶対そうだわー、だってこの人達の目に恨みとか怒りとかそういう感情が見えるもん。

 やべ、俺死ぬかも。自分達を捕まえに来た人間をわざわざ逃がしたりはしないだろうし、ここで殺しても、あの猪みたいなやつがいるなら、「残念だったね」だけですべてが済みそうだ。いやちょっと待って本気でヤバイこれ俺殺される誰か助け―――


「待ってください!」


 ピンチの俺に助け舟を出してくれたのは、俺が助けたエルフの少女だった。

1日1話上げてる人ってどんな脳してるんですかね?僕もそんな脳が欲しいです。

次は数日以内にあげたいです(白目)

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