第4話 王立シルバニア学院
ふひぃー書き上がりましたー。
今回所々矛盾があったり、話が合わないところがあるかも知れませんが、気付き次第直しますごめんなさい許してくださいなんでもしますから...
???「ん?いまなんでもするっていったよね?」
王立シルバニア学院。これが俺の行く学校の正式名称だ。どこかの兎の家族たちを愛でる玩具と名前が似ているが一切関係ない、いや当たり前なんだが。
この学校は、共通教科の語学、算術、歴史、その他もろもろに加え、いくつかの選択教科が加わっている。選択は、剣術科、魔法科、商業科の3つだ。
分かりにくいと思うが、簡単に言えば剣術科はようするに体育科、脳筋が行くところだ。魔法科はそのまま魔法について学ぶ、商業科は普通科みたいなものだ。商業科は万年不評らしい。
俺はもちろん魔法科だ、剣術科も興味がないわけではないが、俺の筋力と体力じゃ無理そうだったから却下だ、商業科は始めから興味がないから即却下だ。
学校は、初等部、中等部、高等部と分かれている、小学校、中学校、高校だ、そのままだな。9歳で初等部に入学でき、そのあとは3年上がりになっている。途中入学でも年齢に応じた学年に入れられるらしいので、14、5歳のやつが6歳ぐらいの子供たちの中に放りこまれるということはない、補習が待っているが。
言い忘れていたが、この学校は授業料はおろか、基本的に全て無料だ。通学費は生徒持ちだし、物を壊すと請求がくるが、余計なことをしないかぎりは高等部までタダ同然で学べる。国はなるべく子供を学校(しかも各地にあと数箇所あるらしい)に通わせることを推奨しているらしい、なんかこの国の王すげえな。
そうそう、今更だが俺のいるこの場所はティリス王国と言うらしい。地図を見てもティリス地方そのものだった、ちなみに俺が倒れていたという場所は精霊の森だった、今は魔の森と言われているらしいが。
俺の知らないうちにここ王国になってたのか...はへぇ...
話が逸れたが、今からそのシルバニア学院に向かうところだ。当たり前だが、孤児院のすぐ近くに学校があるわけじゃない、結構離れてる。
孤児院には、中等部1年は俺とクレアしかいないが、他の学年にももちろんいる。アインとジェニーは中等部3年、アインは剣術科、ジェニーは魔法科だ。 他にはシイラが中等部2年、リュークとテオは高等部1年、全員剣術科だ。あとは全員が初等部だ。
男子の制服を着ている俺だが、学校的には別に強制はしてないらしい。例えば男子が女子の制服を着ても、まわりのやつらから避けられるだけで、規則には反しないらしい。案外恐ろしいな。
まぁ、わざわざ女なのに男の格好をする奴もいないだろうがな、俺以外。というか今の状況かなり面白いことになってないか?くくく...なかなかどうして、楽しくなりそうだ。
しかし俺の髪はセミロング、長いままだ。なぜか?クレアに鬼の形相で止められたからだよ。アンジェさんみたいに嘘でごまかしていないからな、二人のときは基本的に俺のことを女扱いしてくる。
俺が、「髪長すぎて邪魔だから切ろうと思う」と言ったところ、クレアが俺に掴みかかってきて、物凄い勢いで止められた、あれは正直恐怖を感じる領域だ。ていうか言わなきゃ良かった、勝手に切ったら切ったで殺されそうな気がしてやまないが。女子ってなんか怖いよな、俺も女になっちゃってますけどね!
まぁそんなわけで、男子制服を着た銀髪セミロングの美少年(クレア談)が出来上がった訳だ。長い髪の男なんて他にいるのかと思ったが、割と多いらしい。
そんなこんなで門みたいな場所についた、現在地はアスメド孤児院があるノクタスの街の西門らしい。どうやらここから学校行きの馬車がでるらしい。もちろん金は払うがかなり安い。良心的だなぁ。
馬車は全部で5台、多いな、しかもでかい、何人入れる気だ。リュークは5台の馬車の中を順番に見て回っている、一番人が少ない馬車を探しているんだとか。いや別に全員同じところじゃなくても良くね?
「よし、これだな」
「よぉしみんなッ!乗り込めェッ!」
「アインうるせぇ!」
リュークが馬車を決めると同時にアインが大声を上げ、テオがその頭を叩いた。ナイス茶番、良かったよ。
馬車の中はかなり広かった、中には数十人の制服姿の子供たちが乗っていた。そこにさらに7人が乗り込んだが全然余った、この後も数人のグループが乗ってきたがそれでも余った、広すぎだぞこの馬車、設計ミスなんじゃないの?
しばらくして従者らしい老人が馬車の中に顔を入れてきた。どうやら出発するらしい。
というか馬車で学校までどれくらい時間かかるんだろうか...クレアに聞こ。
「なぁクレア」
「なに?アリス」
なんでちょっと嬉しそうなんだ。
「これ学校までどれくらいで着くんだ?」
「うーん、10分くらいじゃないかな?」
「はやっ!これ馬車だろ!?そんなに早いのか?」
「え、これ霊獣車だよ?」
「えっ」
馬車の外をみるとそこは別世界だった、なにかの比喩じゃない、別世界だ。クレアが言うには俺が馬車だと思っていたのは実は霊獣車と呼ばれるもので、その名の通り、霊獣(某ゲームの召喚獣みたいなもの)が車を引いて走っているらしい。一般的に霊獣車に使われる霊獣は、消費魔力が少ない馬の霊獣、テンプルと呼ばれる霊獣で、その能力として、独自の異空間を通って、長距離を短時間で移動できる能力があるらしい。もちろん制限はかなりあるが。
そんなことを考えているうちにもう着いたらしい、乗車賃は銅貨1枚、クッソ安いんだが。ちなみにパン一個は基本的に銅貨2枚だ。
この世界の貨幣は、下から順に、銅貨、銀貨、金貨、大金貨、水晶貨となっている、これは俺の知識と同じだったから良かった。すべて100枚でひとつ上の硬貨に繰り上がる、銅貨100枚なら銀貨1枚といった感じだな。銅貨1枚を日本円に換算するとだいたい10円だ、乗車賃10円だぞ、子供のお駄賃みたいだな。ちなみに一般市民の平均月収はだいたい銀貨10枚といったところらしい。
霊獣車は学校のすぐ近くまで来ていた、周りに、ノクタスから着た5台のほかにもかなりの台数があった。人気デパートの駐車場みたいになってるな。
他の馬車から降りてきたやつらと一緒になって街道を少し歩くと、大きな門が見えてきた。というかずっと横に城壁みたいな壁があったんだがもしかして、いや、まさかな...。
(デカ過ぎじゃね...?)
そのまさかでした。
なーにが王立シルバニア学院じゃ、敷地でかすぎだろ、結構な大きさの城が建つぞこれ。
俺の他6人はたいして動揺してないようだが、周りにはチラホラと俺と同じようなことを思っているらしいやつらがいた、うんうん、君たちの思っていることはよくわかるよ。
そのまま10分ほどあるくと武道館みたいな建物に着いた、中はかなりの広さを持つ大ホールだった、ここで入学式が行われるらしい。ここで俺とクレアは一旦他のやつらと別れた。席は決まってないので適当に座った。
その後も尽きることなくゾロゾロと俺と同じ新入生が入ってきて、数分でホールの席はほぼ埋まった。そしてこの学校の校長らしき人物がでてきた。やっと始まるのか...
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「眠い...」
「ほんと...長すぎだよ...」
校長の話(20分くらい)が終わったあと、来賓の話を聞き、さらに教師全員(凄く多い)の話を聞き、さらにこの学園の生徒会長(やっぱり生徒会はあるらしい)の話を聞いて、中等部の新入生代表の挨拶、高等部の新入生代表の挨拶があってやっと終わった。
その間はずっと座りっぱなしだ、尻が痛い。
その後クラス分けが発表された。1クラス40名前後で全部で10クラスある、剣術科と魔法科はもちろんこの時点で分かれているため、剣術科10クラス、魔法科10クラスだ。結構な人数がいる、この敷地の広さも頷けるな。え?商業科?あぁ、あそこは10クラス行かないらしい、よくて半分くらいだってさ、さすが。
俺とクレアは同じ6組になった、運がいいな。
今は担任教師に連れられて同じクラスのやつらと共に教室へ向かう途中だが、この学校の敷地が敷地なので武道館(名前合ってた)からかなり歩く、さきほどの入学式で疲れきった俺達はすでにふらふらだ。なんてことしやがる。
教室に付くとみんなが一斉に前の方の席に群がり出した。どうやら早いもの勝ちらしいな、まぁ俺は前の席より後ろの席のほうが好きだからな、クラス見渡せるし、なにより後ろに素性の知れないやつを座らせる意図が分からん、臆病?何言ってんだ、そいつが自分を狙う暗殺者とかだったら死ぬんだぞ?
教室は日本の学校とは大きく違い、教卓と黒板は一緒だが、2人で一つの机タイプの席は後ろに行くに連れて少しずつ床が上がっている。そのため教室の天井はかなり高いし、入口は前しかない、微妙に不便だ。
俺が窓側の一番後ろの席に座るとクレアが俺の横に来た。
「前の席じゃなくて良かったのか?」
「アリスの隣が良かったのー」
ほぅ、嬉しいことを言ってくれるじゃないか。あ?リア充?馬鹿言え、女同士だぞ....百合という選択肢...
はい、グッダグダですね、すません!
なんやかんや言ってましたが書きあがったので投稿しておきます、そしてこれが今年最後になりますかね。始めた頃は続けられるか不安でしたが、気づけば一ヶ月、10部を超えてました!やったね!たえちゃ...おっと危ない危ない。
さて、次回は元旦に上げようかと思っています、もしかしたら2日になるかもしれませんが。
それでは皆様よいお年を!お気入り登録または評価よろしくお願いします!!