「はじめまして、アリスです。」
ウサ耳要素含みます。
落ち物系女子が出てきます
「こんにちわ」
柔らかそうな長い髪をふわりと揺らして、彼女は警戒心も好奇心も全く感じさせない笑顔で
俺に極普通の『あいさつ』をしてきた。
この状況で、まるで日常会話のように
「・・・誰?」
「はじめまして、アリスです。」
いや、だから誰だよ
確かに今日は、朝から運が悪かった。
女王にはいきなり呼び出されるわ、家を出るときに時計は忘れるわ!
途中の道は軒並み渋滞してるわ!!
挙句その道すがらあのクソ猫に遭ったもんだから
遅刻は確実、女王の般若のような顔が瞼の裏に浮かぶ。
そんな俺に対して、あの猫は
またいつものようにへらへら笑って
「ほらほら、そんな顔してると不幸を呼び寄せちゃうよ?」
などとのたまいやがった
あいつの予言は当たるとゆーのに・・・
目の前で、猫とは違う風に始終笑い続けてる彼女は
俺にとって幸運の女神だか不幸の権化だか知らないが
少なくとも今この状況では
俺は彼女の登場を素直に喜ぶことが出来ない
何故なら彼女は、道を急ぐ俺の真上から
まるで御伽噺の主人公のように、
降ってきたのだから
「あの・・・どいてくださってよろしいでございましょうか?」
その白い髪と
白い“ウサ耳”をふわふわ振りながら
彼女は朗らかに笑った
「ごめんなさい、腰が抜けたので無理です。」
「がんばってくれよ!!」




